道祖神と性器形態神 倉石 忠彦 著 (國學院大学名誉教授/1939年生まれ) 2013年12月刊 A5判・376頁・上製本・カバー装 ISBN978-4-87294-839-4 C3039 7900円 (税別) |
|
著者は、『道祖神信仰論』(名著出版 1992)で、道祖神が なぜ男女双体とイメージされたのかを同胞婚説話と関連させて理解し、そのご、『道祖神信仰の形成と展開』(大河書房 2005)で、歴史的展開に見通しをつけた。 本書は、多様な姿を見せる 道祖神信仰に関する研究の総合化をめざし、「道祖神信仰系統樹」を提示する。そして、誇張された性器形態奉納物がなぜ道祖神信仰と結びつくのかについて、考察を加える。それは前著『身体伝承論−手指と性器の民俗』(岩田書院 2013)における性器伝承の認識をふまえており、その意味で本書の姉妹編といえる。 「「歌は世に連れ 世は歌に連れ」という。道祖神もまた世情と共にあって、その様相は多様な伝承となって伝えられているし、これからもまた新しい姿をそこに形成していくのであろう。」(序章「道祖神の世界―道祖神信仰演歌論―」より) |
【主要目次】 |
序 章 道祖神の世界 ―道祖神信仰演歌論― |