身体伝承論 ‐手指と性器の民俗‐

倉石 忠彦 著
(國學院大學名誉教授/1939年生まれ)

2013年9月刊
A5判・本文312頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-87294-821-9 C3039
6900円 (税別)
本書は、伝承文化を認識する主体として身体を位置づけるとともに、民俗学研究の対象とするため、身体突起部の最先端に位置し対外世界と常に接触する「指」と、身体の深奥にあって露呈されることを避けようとする「性器」とを取り上げ、日本文化の持つ身体認識の重層的ありかたを明らかにしようとする。また、身体伝承の体系的研究を模索しつつ、現在学・自己内省の学としての民俗学のありかたを再考する。
【主要目次】

序 章 文化としての身体
      (身体と伝承/
      民俗学研究と身体/
      からだの把握)

第T部 手指の伝承
第1章 「手」の伝承
      (手足の伝承/
      歌謡曲に歌われた手/
      文学作品に描かれた手)
第2章 「指」の伝承
      (指の伝承/
      指の呼称/
      指の役割/
      指の表現)
第3章 小指の思い出
      (小指の記号/
      小指のイメージの形成/
      小指の伝承)
第4章 指を丸めて覗いたら
      (指の間から覗く/
      垣間見の系譜/
      異界を覗く)
第5章 指さし確認 ―攻撃する指
      (指し示す機能/
      歌われ、描かれる人差し指/
      災いを受ける指/
      災いを与える指/
      指の力)
第6章 爪を噛まないで
      (指と爪/
      歌われた爪/
      爪を切る/
      爪の処遇/
      爪紅/
      爪の命)
第7章 指折り数えて
      (指の屈伸/
      指で数える/
      折った指を示す/
      指の伝承)
第8章 雨の井の頭線
      (指の機能/
      傘を持つ「手」/
      手の技法)

第U部 性器のイメージ
第9章 跨ぐということ
      (跨ぐという行為/
      跨ぐ俗信資料/
      女性と跨ぐ行為/
      女陰の力)
第10章 日本人の性器認識
      (性器にたいする日本人の認識/
      性器像の性格/
      岡山県における性器信仰/
      性器認識と効験)
第11章 女性性器の呼称
      (性器の民俗学的研究表現/
      女陰の表現/
      古典の中の女陰名/
      女陰のイメージ)

終 章 身体伝承論概要
      (身体伝承論の意義/
      身体の認識/
      身体伝承の概念/
      身体のあり方/
      身体と文化/
      身体伝承の分類)

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