加藤清正公信仰
 −人を神に祀る習俗−


福西大輔著
(熊本市立熊本博物館学芸員/1975年生まれ)

2012年1月刊
A5判・268頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-87294-719-9 C3039
5900円 (税別)
評者:及川祥平(『日本民俗学』299  pp94-99  2019.08)
戦国武将・加藤清正(1526-1611)を神として祀る信仰、加藤清正信仰は、清正公信仰ともいわれる。全国各地に広がる信仰の検討により、日本人の神概念を探る。
【主要目次】
第1章 研究史と問題の所在
 第1節 加藤清正の生涯と清正公信仰
 第2節 「人を神に祀る習俗」の研究をめぐって
 第3節 清正公信仰をめぐる先行研究
第2章 全国の清正公信仰
 第1節 清正公信仰の概観
 第2節 各地の清正公信仰を支える寺社と祭礼
 第3節 清正公信仰の重層的構成・複圏的構成
第3章 清正公信仰成立前後
      ―豊国社(豊国大明神)との繋がりを中心に―
 第1節 豊国社(豊国大明神)の広がりと清正公信仰への影響
 第2節 加藤家の没落と清正公信仰の変容
第4章 流行神としての清正公信仰 ―民衆へ清正公信仰の広がり―
 第1節 二百回忌と清正公信仰の広がり
 第2節 天明の打ちこわしと清正公の流行神化
 第3節 清正公信仰の流布者
第5章 軍神としての清正公信仰 ―近代国家と清正公信仰―
 第1節 清正公信仰と神仏分離令
 第2節 清正公信仰と戦争
 第3節 清正公信仰からみる「中央」と「地方」
第6章 近世・近代の清正公信仰
 第1節 清正公信仰の歴史的変遷
 第2節 「人を神に祀る習俗」と流行神
資 料
 清正公を祀る全国の主な神社149・寺院234
 清正に関する浮世絵 錦絵・芸能

 

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