近世村方騒動の変容
−下総国結城郡の場合−

木戸田 四郎 著
(茨城大学名誉教授/1923年生まれ)


2011年12月刊
A5判・228頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-87294-717-5 C3021
2800円 (税別)
現在の結城市に含まれる上山川村(旧矢畑村・結城寺村・上山川村)で起こった村方騒動の歴史をたどる。極めて小地域ではあるが、江戸時代前期から幕末・明治初年に起こった村方騒動をみることによって、自給経済的な封建社会から、商品経済を基盤とする資本主義経済と民主主義に向かって進む民衆の、たくましい足取りの一側面を明らかにする。
【主要目次】
第1部 江戸時代前期の村方騒擾
江戸時代前期の村方騒擾
 −下総国結城郡矢畑村を中心として−
  江戸時代前期の矢畑村/
  江戸時代前期の村方騒擾
第2部 江戸時代中後期の村方騒動
江戸時代中期の村方騒動
 −下総国結城郡矢畑村の場合−
  江戸時代中期における村方騒動の激化/
  農民構成の変化と村落共同体
高札場移転をめぐる争い
 −江戸時代後期結城郡矢畑村の村方騒動−
  江戸時代後期の農村荒廃と商品経済化/
  検地帳と高札場管理問題/
  仇敵勇助の殺害と九八の自殺
第3部 幕末期の村方騒動
幕末の村方騒動−下総国結城郡矢畑村の場合−
  幕末矢畑村の農家構成/
  広江家の復興と名主役復帰/
  弘化元年の村方騒動
  付:北関東地域におけるブルジョア的発展
幕末の村方騒動−下総国結城郡上山川村の場合−
  文政年間の村方騒動/
  天保年間の村方騒動/
  弘化年間の騒動激化/
  矢畑組の騒動激化/
  なお続く元組の騒動
慶応三年の不穏集会
 −下総国結城郡上山川村など三村窮民の集会−
  上山川村など三村貧窮民の集会/
  貧民層の要求/
  村方富豪層の対応/
  上山川村農民の請書提出/
  富豪層と貧農層
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