松平家忠日記と戦国社会

久保田 昌希 編
(駒澤大学教授/1949年生まれ)

2011年7月刊
A5判・472頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-87294-699-4 C3021
9500円 (税別)
品切れ
評者:小川雄氏(『織豊期研究』14  2012.10)
駒澤大学図書館所蔵『家忠日記』を講読する久保田ゼミの研究成果。
同日記は 愛知県額田郡深溝の松平家忠(1555-1600)が記した自筆日記で、天正5年(1577)から文禄3年(1594)までの17年間が現存する。
本論集では、その日記を読み込むことによって、当該期の戦国社会の様相を明らかにする。
巻末に収載した『家忠日記』の索引は総96頁におよび、『駒沢史学』54(1999) に発表された「人名索引」を大幅に増補改訂したもので、今回新たに「地名索引」を加え、利用の便を図った。
【主要目次】  * は再録
戦国武将の日記を読む ―深溝松平氏と『家忠日記』 久保田昌希
 
 第1編 松平家忠の生きた時代  
 
駿遠国境における徳川・武田間の攻防 小笠原春香
五カ国大名徳川家康と織田権力 加藤 彰彦
天正十四年の家康・氏政会面について* 前田 利久
徳川氏の関東入国と奥州の動揺 佐藤 貴浩
伏見城籠城への道程
 −下総小見川城主松平家忠−
平野 明夫
 
 第2編 『家忠日記』から読む政治・社会・文化
 
『家忠日記』の情報 −日記の中の時間と情報− 大嶌 聖子
三河国衆としての深溝松平氏 鈴木 将典
戦国大名徳川氏の徳政令 柴  裕之
『家忠日記』からみた松平家忠の親族 澤田 善明
家忠と本光寺 長谷川幸一
『家忠日記』にみられる会所の文芸
 −連歌・茶の湯を中心に−
角  明浩
関東転封直後における徳川氏の知行割と検地
 −天正18年知行宛行の実状の分析を中心に−
中野 達哉
 
家忠日記』人名索引・地名索引

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