全国歴史資料保存利用機関連絡協議会(全史料協)近畿部会の研究例会100回を記念して開催された公開シンポジウム「市民社会の財産としての公文書・地域資料を考える」(2009年7月26日)の記録。
基調講演は国立公文書館長の高山氏、つづく対談には、高山氏と京都府立総合資料館長の井口氏、そのあと近畿部会運営委員の烏野氏から近畿部会の活動の歩みが報告され、最後のパネルディスカッションまでを記録に収める。
このシンポジウム直前の6月、国会で公文書管理法(公文書等の管理に関する法律)が成立し、高山氏は国立公文書館理事から館長に就任したばかりだった。この時機にあたり、初代公文書管理担当大臣であった上川陽子氏の下で持たれた有識者会議の報告書「時を貫く記録としての公文書の在り方−今、国家事業として取り組む−」(2008年)を経て、公文書管理法が成立するまでの経緯や、法の整備が現場の意識や取組みに影響するかなどの問題を論じ、市民社会の財産としての公文書と地域資料の在り方を問う。 |
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【主要目次】 |
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[講演] |
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時を貫く記録の保存
−日本の公文書館と公文書管理法制− |
(国立公文書館館長)
高山 正也 |
[対談] |
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国立公文書館と自治体公文書館
−公文書と地域資料− |
高山 正也
(京都府立総合資料館館長)
井口 和起 |
[報告] |
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全史料協近畿部会の歩み |
烏野 茂治 |
[パネルディスカッション] |
高山・井口・烏野
司会:藤吉圭二
・福島幸宏 |
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