韮山代官江川家と地方支配

高橋 敏 著
(国立民俗博物館名誉教授/1940年生まれ)

2011年1月刊
A5判・174頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-87294-661-1 C3021
2200円 (税別)
韮山代官は、伊豆・駿河を中心に天領10万石を支配した世襲代官であり、幕藩制機構における代官の性格を考えるうえで恰好な代官である。本書は著者が1968年〜80年に発表した論考を収録したもので、初期代官江川家と、宝暦期の韮山代官成立以降、幕府の天保改革期までの地方支配の実態を、社会経済史・民衆史の視点から捉える。
【主要目次】
第1章 初期代官江川家
 史料の検討―家譜と由緒書/伊豆国の兵農分離/江川家と星谷家/代官取立て前の江川家/江川家の代官取立て/初期代官江川家/初期代官江川家の終焉
第2章 韮山代官の財政と地方支配
 韮山代官の成立
 韮山代官の地方支配
第3章 打毀しと韮山代官
 下田町打毀し
 大磯宿打毀し
 八王子宿騒立
第4章 東海地方における天保改革前夜の情勢
 一揆・打ち壊しの展開と入組支配体制の破綻
 幕藩領主金融の破綻と幕藩領主内部の分裂
 天保改革への展望―幕府再生産体制立直し策の失敗―
第5章 韮山代官の天保改革
 天保期韮山代官所
 韮山代官の天保改革
 幕府天保改革と韮山代官
補論 韮山代官の地方支配と宿駅

ご注文へTOPEへ