江戸の温泉三昧
温泉に癒される人々
温泉に生きる人々


鈴木 一夫 著
(1935年生まれ)

2010年10月刊 
ISBN978-4-87294-653-6 C0021
A5判・222頁・並製本・カバー装

2800円(税別)

百姓・町人から大名まで、江戸時代の有名・無名の人たちが、温泉旅行や湯治をレジャーとして楽しめるようになった江戸時代。その温泉三昧の世界を、当時の温泉旅行者当人が書いた文章によって、温泉地で繰り広げられた風物を描く。 温泉への旅行の費用はいくらかかったのか、温泉地へどのようにして発展してきたのか、温泉地・温泉旅館の建物・施設はどのようなものだったのか、旅館のサービスと宿泊料、浴場の広さ、湯の入り方、混浴の実態はどうだったのか、長期 間にわたって滞在する湯治場での暮らしは、人々にとってどんな癒やしになって いたのか、湯治場とはどんな場だったのか、湯治にはどれくらいの費用がかかっ たのか、などなど、興味深い事例を満載。著者は、出版社勤務の後、編集プロダクションを設立し歴史系の書籍の企画・取 材・原稿作成・編集・製作に従事し、自らも水戸黄門などに関する著書を6冊刊行。
【主要目次】
  
T 温泉を楽しむ人々
温泉での楽しみ   
   ただ湯にひたること/飲んで騒いで/
  温泉とグルメ/裸≠フ付き合い/湯治場に湯女あり
温泉への旅人たち
  湯治場で風雅の交わり(本居大平)/
   温泉好きに変身した文人(菅江真澄)/
  湯治好きの俳諧師(小林一茶)/湯治場のお武家様/
   金沢町人の温泉観光


U 温泉の風景
温泉地は変わる
  自然のなかの出湯/湯治場の出現/温泉のある暮らし
湯宿と浴場
  湯宿ができる/湯宿に泊まる/湯を浴びる場
湯治という生活習慣
  医療と保養とのあいだ/湯治を楽しむ人々
ご注文へ TOPEへ