湯治の文化誌
論集【温泉学U】

日本温泉文化研究会 編
 (会長:伊藤克己)

2010年5月刊
A5判・366頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-87294-627-7 C3300
8400円 (税別)
前書が第1論集であったため、「温泉の文化誌」という書名で 多方面からの研究成果を収録したが、本書は その後の共同研究の成果をふまえ、「湯治」関係論文5本を収録し、書名を「湯治の文化誌」とし、ほかに、信仰・生物に関する2本の論文を収録した。
さらに、≪温泉学へのいざない≫として、各研究分野の現段階や、温泉をとりまく物・事・場などの基礎知識を紹介する。
【主要目次】 
江戸時代の温泉と「癩病」
 −適応・禁忌と泉質・湯性−
伊藤 克己
   癩病の適応泉と禁忌泉/
   癩病への適応・禁忌と温泉の泉質・湯性
 
幕末沼津藩における湯治の諸相
 −『水野伊織日記』の分析から−
鈴木 則子
   『日記』と水野伊織/
   沼津藩における湯治のあらまし/
   上級藩士と家族の湯治
 
中世の有馬温泉と「湯治」 北村 彰裕
   景勝と参詣/
   酒宴と詩宴/
   非入浴時間の活用と消化/
   湯治人の意識/
   入浴中の意識
 
明治前期の温泉と政府
 −衛生問題・温泉論と旅先地域の動向−
高橋 陽一
   伝染病対策の展開/
   温泉政策の展開(行政・思想政策論)/
   草津村の温泉改良
 
近代の温泉案内記
 −別府をめぐる四つの温泉誌−
菅野 剛宏
   「温泉誌」の時代/
   温泉誌の概要と当時の別府/
   温泉誌の内容
 
          *  
中世箱根における温泉と地蔵信仰 柘植 信行
温泉地獄と生命
 −特殊環境に生息する微生物−
杉森 賢司
≪温泉学へのいざない≫  
温泉の歴史学 伊藤克己
鈴木則子
温泉の民俗学 菅野 剛宏
温泉の宗教学 伊藤 克己
温泉の医学 小笠原真澄
   

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