温泉の文化誌 論集 温泉学@ 日本温泉文化研究会 編 http://www.geocities.jp/onbunken_1126official/ 2007年6月刊 A5判・418頁・カラー口絵4頁 上製本・カバー装 ISBN978-4-87294-471-6 C3300 \9500E 9500円 (税別) 品切れ |
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人文社会科学の立場からだけでなく、自然科学系の知識もふまえた総合科学としての「温泉学」の構築をめざす。本書「温泉学T」では、まず、絵画・考古・文献史料・民俗・観光・博物館展示など、多彩なアプローチから「温泉の文化誌」に迫る。 |
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【主要目次】 | ||
有馬温泉寺の縁起絵をめぐって─────藤原 重雄 | ||
−掛幅本と絵巻− | ||
掛幅本の概要/中世温泉寺と掛幅絵に描かれた景/絵巻本の復元 | ||
有馬温泉一湯・二湯と新湯─────須藤 宏 | ||
−湯山遺跡で確認された湯屋遺構に関連して− | ||
古記録に見える有馬湯山の入浴施設/湯山遺跡第一次発掘調査で検出された遺構 | ||
中世「熱海」の信仰空間─────柘植 信行 | ||
−温泉を背景とした霊場の形成と展開− | ||
走湯山縁起の信仰世界/走湯山の走り湯/走湯山の霊場形成/中世熱海と近世熱海 | ||
霊場 恐山の地蔵と温泉─────宮崎ふみ子 | ||
近世初期の恐山/恐山における地蔵信仰の発展とその背景/近世後期における恐山の発展と温泉 | ||
山岳信仰を支えた温泉─────廣本 祥己 | ||
−那須岳を例として− | ||
三斗小屋口白湯山/湯本口高湯山 | ||
江戸時代の「飲泉」─────伊藤 克己 | ||
−源泉の性状をめぐる温泉認識・その部分的素描− | ||
『飛州小坂大洞出湯記』における源泉の性状認識と飲泉/草津温泉と飲泉/「良湯」の性状認識と「飲泉」「味」 | ||
温泉イメージの変容─────菅野 剛宏 | ||
−広告・雑誌記事にみる志向の変化− | ||
健康志向と観光地化/歓楽温泉/癒しの時代/イメージの変容 | ||
温泉文化の普及と博物館における温泉展示─────古田 靖志 | ||
温泉はどのように理解されているか/博物館における温泉や温泉文化の教育普及活動 | ||
歴史系博物館における温泉展示の一体験──────菅野 剛宏 | ||