「本書は、17世紀中葉から19世紀初頭にかけて、日朝間で締結された約条を取り上げて、その内容と運用の実態を実証的に検討し、近世の倭館統制・管理の具体像を明らかにするものである。なお、19世紀の通交体制上に生じた制度的な変化および交通の実態、その歴史的な意味を解明することをも目的とする。(中略)近世の約条に焦点をあて、それを諸側面から分析することによって、そこから見えてくる様々な史実を明らかにし、近世日本・朝鮮通交関係の実態究明に迫るものである。」(本書「序章」より)
早稲田大学大学院 博士学位論文「近世日本・朝鮮通交における約条と倭館研究」を出版。 |