近世日朝通交と倭館
近世史研究叢書26

尹裕淑著
(韓国・東北亜歴史財団研究委員/1967年生まれ)

2011年2月刊
A5判・330頁+口絵6頁・上製本・函入
ISBN978-4-87294-621-5 C3321
7900円 (税別)
「本書は、17世紀中葉から19世紀初頭にかけて、日朝間で締結された約条を取り上げて、その内容と運用の実態を実証的に検討し、近世の倭館統制・管理の具体像を明らかにするものである。なお、19世紀の通交体制上に生じた制度的な変化および交通の実態、その歴史的な意味を解明することをも目的とする。(中略)近世の約条に焦点をあて、それを諸側面から分析することによって、そこから見えてくる様々な史実を明らかにし、近世日本・朝鮮通交関係の実態究明に迫るものである。」(本書「序章」より)
早稲田大学大学院 博士学位論文「近世日本・朝鮮通交における約条と倭館研究」を出版。
【主要目次】
第1章 日朝通交体制確立期における倭館統制と諸条約
 第1節 豆毛浦倭館における統制策
 第2節 草梁倭館における統制策
第2章 癸亥約条(約条制札碑)の運用実態
 第1節 倭館潜商の実態
 第2節 倭館居留者による闌出の実態
 第3節 癸亥約条変更の試み及び倭館内の高札
  補論 日朝通交における抜船事件
第3章 草梁倭館への移館と倭館の造営・修理・改建
 第1節 豆毛浦から草梁倭館への移館交渉
 第2節 草梁倭館の新築造営
 第3節 倭館の修理と改建
第4章 己巳約条による日朝通交体制の改変と倭館政策
 第1節 易地聘礼講定訳官使と己巳約条の成立
 第2節 己巳約条の内容
 第3節 「省弊節目」と倭館統制

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