小京都と小江戸
 「うつし」文化の研究

松崎 憲三 編
(成城大学教授/1947年生まれ)

2010年2月刊
A5判・268頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-87294-600-0 C3039
5900円 (税別)
 「本稿でいう「うつし」文化とは、モデル地域の景観や文化の象徴的部分を移入・再編成し、その上で、モデルとなる地域の名を冠したものにほかならない。「小京都・○○」「小江戸・××」「△△銀座」等々が、その代表であり、地域の開発や活性化・観光化とからむケースが多い。」(松崎「序論」より)
本書では、小京都として山口・津和野を、小江戸として栃木・佐原をとりあげた。そして、時代的に江戸前期までは京文化の、後期からは江戸文化の影響を強くうけた金沢をとりあげ、さらに、地域的に京と江戸の狭間にある磐田・掛川をとりあげ、その文化的特徴に分析を加えた。成城大学民俗学研究所 共同研究の成果。
【主要目次】
序 論 「小京都と小江戸」論に向けて 松崎 憲三
■第1部 小京都をめぐって  
  小京都の祇園祭
 −山口市を中心に−
植木 行宣
  小京都・津和野
 −見出された「安定空間」−
山田 直巳
  「小京都・津和野」の発見
 −イメージの形成と「小京都」の現状−
高木 大祐
■第2部 小京都と小江戸の狭間で  
  金沢における小京都と小江戸の文化論 小林 忠雄
  静岡県下の「小江戸」と「天下祭り」
 −磐田市掛塚と掛川市横須賀を事例として−
松崎 憲三
■第3部 小江戸をめぐって  
  小江戸としての栃木
 −舟運の歴史と山車祭りから−
牧野 真一
  佐原祭礼の変容
 −山車の維持・修理の分析を通して−
及川 祥平
  佐原のまちづくりと「小江戸」「江戸まさり」 金野 啓史
     
  小京都・小江戸 一覧 佐山 淳史

ご注文へTOPEへ