歴史資料の保存と地方史研究

地方史研究協議会 編
(会長:竹内誠)

2009年10月刊
A5判・194頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-87294-586-7 C3021
2800円 (税別)
地方史運動の最も重要な活動のひとつである史料保存運動と、博物館・資料館・文書館を取り巻く諸状況の問題とを、地方史研究の視点から 改めて考える。「歴史資料の保存とは何か」という根本問題に立ち帰り、その共通認識のもとで、地域の資料保存体制をどのように整えていくかという、現在最も重要な課題に立ち向かっていくことが必要なのである。このような問題意識のもと、それぞれの地域における事例を取り上げながら、まさに地方史研究という立場から歴史資料の保存の今後について展望することを目的としている。
【主要目次】
第1章 なぜ資料保存なのか
 民具の収集・保管と博物館 加藤 隆志
 民間所在資料の保存をめぐって
    ―地方文書の整理と保存―
桜井 昭男
 考古資料の保存について 池田 悦夫
 資料保存機関には地方史研究が必要である 白井 哲哉
第2章 資料保存の現在
 指定管理者制度と公立博物館の民間管理 浜田 弘明
 平成の市町村合併と資料保存
    ―熊本県天草市の事例―
平田 豊弘
 災害と歴史資料保全 松下 正和
 過疎化地域の資料保存問題と地域史研究 橋詰  茂
 地域の過疎化と資料保存―大分県の事例― 平井 義人
 電子文書の保存と地方史研究 太田 富康
第3章 資料保存の未来
 「専門職」とはなにか 福島 幸宏
 「公文書管理法」をめぐる動向と資料保存 小松 寿治
 博物館法改正と地域博物館・資料保存 渡辺 嘉之
 資格認定制度や法改正などをふまえてみる今後の動向  ―文書館をめぐって― 鎮目 良文
 新潟県中越大震災と資料保存―長岡市の場合― 田中 洋史

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