戦国期 領域権力と地域社会
中世史研究叢書N

黒田 基樹 著
(駿河台大学准教授/1965年生まれ)


2009年2月刊
A5判・358頁・上製本・函入
ISBN978-4-87294-544-7 C3321
7900円 (税別)
著者の第6論集。発表年次は、ほぼ2004-07年で、領域権力について論じたものと、村落・土豪論に関するものが中心となる。
T「領域権力の構造と特質」では、戦国期の社会状況のなかで誕生し、以後の江戸期までにわたって、権力形態の基本として展開した領域権力について、その構造の内実と歴史的特質について追究をすすめることを目指している。
U「「村の成り立ち」と地域」では、中世後期以降において民衆の社会的主体としての発現 形態であるとともに、戦国期にはじまる領域権力の権力基盤ともなっていた、村とその成り立ちの構造について、近隣村々との関係、村内の有力者である土豪層の多様な在り方など、多方面からの追究を目指している。
【主要目次】
  
T 領域権力の構造と特質
  第1章 下総千葉氏権力の政治構造
  第2章 甲斐穴山武田氏・小山田氏の領域支配
  補論1 常陸江戸崎土岐氏の領域支配と村
  第3章 戦争史料からみる戦国大名の軍隊
  第4章 小早川秀詮の備前・美作支配
  第5章 九条政基にみる荘園領主の機能
U「村の成り立ち」と地域
  第6章 伊豆西浦三津村の構造
  第7章 伊豆西浦大川氏の展開
  第8章 開発請負人・武蔵世田谷領の大平氏
  第9章 上野女淵郷と北爪氏
  第10章 信濃虎岩郷と平沢氏
  補論2 在村の侍と村役
  第11章 戦国期「半手」村々の実態
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