説話･伝承の脱領域 説話･伝承学会 創立二十五周年記念論集 2008年４月刊 Ａ５判・528頁・上製本・カバー装 ISBN978-4-87294-505-8 C3090 \16800E 16800円 （税別）

【収録論文】

「父母恩重経」も形成と孝子伝説の変貌─────小南 一郎

神語りの誕生 <序説>─────福田 　晃 −奄美・沖縄の伝承世界−

「イビクスの鶴」と「言うなの地蔵」─────三原 幸久 −ＡＴＵ960番の話型研究−

イラン文化の東漸─────井本 英一

＜文献から出発して＞

東アジアの仏伝をたどる 補説─────小峯 和明

光源氏の源流−倭建命のことなど−─────高橋 文二

松島への旅─────千本 英史 −『清少納言松島日記』覚書−

高僧伝と民談のあいだ─────堤　　邦彦 −幕末・明治期の呑龍尊信仰をてがかりに−

あいづち考─────永池 健二 −境界的言語表現研究の試み−

熊野比丘尼の諸国定着伝承と史料─────根井　　浄 −岡山県瀬戸内市邑久町下笠加の場合−

説話表現の変容─────真下　　厚 −声の神話・伝説と『御獄由来記』と『琉球由来記』と−

『全浙兵制考 附日本風土記』 所載山歌の伝承─────真鍋 昌弘

＜フィールドをめぐって＞

説話・伝承の場としての真宗寺院開帳法会─────阿部 泰郎 −善徳寺虫干法会の儀礼とﾃｷｽﾄ−

紀伊加太の法螺抜け−災害伝承と異界−─────齊藤 　純

俗信と由来譚−中国浙江省の調査から−─────常光 　徹

逆立ちする呪歌─────花部 英雄

話型「天人女房」考─────廣田 　收

沖縄池間神話の現在─────丸山 顕徳

＜国外へ向かって＞

門　の　手─────奥西 竣介

中央アンデス世界の二つの冥界─────加藤 隆浩

説話の一生とジャンル変遷─────竹原 威滋 −「世界の瘤取り鬼」(AT503) をめぐって−

視覚芸術の虜となる人々─────林田 雅至

中国の苧環の糸−三輪山説話−─────百田弥栄子

朝鮮の作物起源神話─────依田千百子