一国平均役と中世社会
中世史研究叢書L

小山田 義夫 著
(流通経済大学名誉教授/1934年生まれ)

2008年3月刊
A5判・328頁・上製本・函入
ISBN978-4-87294-504-1 C3321 \7900E
7900 (税別)
中世に、諸国一円に賦課された臨時課税である「一国平均役」―造内裏役・役夫工米・大嘗会役などについて、成立から徴収形態など、その実態を明らかにする。
併せて、東寺領垂水荘の解体過程をはじめとする中世社会経済史に関する諸問題も収録。
【主要目次】 

造内裏役の成立
奈良・平安初頭の造営/十世紀の造内裏/寛弘2年の造内裏定/造内裏役の成立
11〜12世紀における寺院の造営形態
個別的考察(法成寺、興福寺、法勝寺・尊勝寺)/院政期における寺院造営と勧賞
伊勢神宮役夫工米制度について−院政期を中心として−
役夫工米制度の成立/賦課諸国の検討/役夫工米の徴収形態/役夫工米徴収の実相
大嘗会役小考−平安期を中心として−
貞観儀式・延喜式にみる大嘗会用途調達形態/大嘗会用途調達の実態
承久の大内裏再建事業について−造営費調達形態を中心に−
造営の賦課形態/国衙機構の機能/東国における実態
鎌倉期役夫工米政策について
−延文4年10月24日 甘露寺藤長勅答案を中心として−
東寺領垂水荘の解体過程について
東寺直務支配の成立/直務体制の展開/所務代官制の成立と垂水荘の崩壊
鎌倉期の棟別銭について
倉付についての一考察
室町時代の毛利氏について
後期義稙政権下の酒屋政策についての一考察


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