無形民俗文化財の保護 −無形文化遺産保護条約にむけて− 大島 暁雄 著 (東京文化財研究所客員研究員/1945年生まれ) 2007年11月刊 A5判・250頁・上製本・カバー装 ISBN978-4-87294-486-0 C3039 \5900E 5900円 (税別) 品切れ |
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「無形民俗文化財保護を一層進めるためには、無形文化遺産保護条約の締結は格好の機会であるのである。この得がたい機会に、わが国の経験をより確実なものとして発信するためには、研究者と行政担当者の一層の協力による検討が必要であるとともに、国内的には、所与のものとしてこれまで検討の場に上ることの少なかった、現行の文化財保護行政が内包する問題等の再検討を通して、新たな地平の開拓に向かう積極的な姿勢が必要とされるだろう。本書はそれに向けての話題を提供するささやかな試みの一つである」(「はじめに」より) |
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【主要目次】 | ||
第1章 | わが国の民俗文化財の保護 | |
第1節 | 民俗文化財の保護制度とその変遷 | |
第2節 | 無形民俗文化財保護の理念 | |
第3節 | 新たな保護に向けて−「民俗技術」をめぐって− | |
第2章 | 無形文化遺産保護条約にむけて | |
第1節 | わが国の無形民俗文化財保護の特色と課 題−特に風俗習慣分野を中心に− |
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第2節 | 無形文化遺産保護条約の検討に向けて | |
第3節 | 民俗芸能の保護をめぐって | |
第4節 | 無形文化財と無形民俗文化財−その統一的把握を巡って− | |
第3章 | 民俗文化財保護の普及への試み | |
第1節 | 民俗文化財保護行政の現在 | |
第2節 | 民俗文化財映像記録の作成をめぐって | |
第3節 | 民俗技術の誕生 | |
第4節 | 民俗技術としての上総掘り | |
付 録 | 参考資料(関係法令等) | |
文化財保護法(抄録) | ||
民俗文化財指定・登録・採択基準 | ||
無形文化遺産保護条約 | ||