地域のなかの古代史

野田 嶺志 編
(立教大学名誉教授/1939-2007)

ISBN978-4-87294-0-1 C3021
2008年6月刊
A5判・250頁・並製本・カバー装
2800円(税別)

前書『村のなかの古代史』(岩田書院、2000年)に引き続き、日本古代の歴史を地域の視座から読み解くことをめざす。
【主要目次】 
梶子遺跡出土の祝詞木簡と「伎人之堤」 矢野 建一
木簡に見える神々の系譜/「坐六神」と「六柱神」/名を呼ばれた神々/祝詞木簡と麁玉の伎戸
下野国薬師寺の再編と古代東国の仏教 関口 功一
下野国薬師寺創建の諸前提/下野国薬師寺の運営と変遷/下野国薬師寺の再編/古代東国仏教と下野国薬師寺
古代武蔵国高麗郡をめぐる研究の現状について 宮瀧 交二
日本型中華思想の構想と実践/建郡の歴史的背景/郡の実態と郡家の所在地/入間川流域の奈良時代遺跡/飯能市堂ノ根遺跡出土の常陸産須恵器/白髭神社
「諸国校田」の展開過程―隠没田勘出制を中心に 田中 禎昭
隠没の概念/隠没田勘出制の制度的展開/ 「隠」田勘出の実態と意味/「没」田勘出の実態と意味
豪族の喪葬権について 石井 輝義
令制以前の喪葬について/「帰葬」について/「骨送使」について
皇親位階制に関する一考察―霊亀元年九月己卯朔条を通じて 吉村 友紀
従来の研究について/「六位」の関係/「五位」の記載/令文との関係
行基と中臣系氏族―伊勢信仰と仏教 栄原永遠男
狭山池の神と中臣系氏族/中臣系氏族と伊勢信仰/行基と狭山地方/中臣−伊勢信仰と仏教
数詞を帯びた古代村資料と田人 小林 昌二
史料に見える「二村」(「両村」)、「三村」/「田人」などについて/六、七世紀代の「村」史料からの展望―むすびにかえて―
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