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峯源次郎漢詩集 渭陽存稿 文久三年〜昭和六年 多久島 澄子 編 (元佐賀県職員/1949年生まれ) 2024年10月刊 A4判・332頁・並製本 ISBN978-4-86602-835-4 C3021 3000円 (税別) 【岩田書院 発売】 |
本書は、峯源次郎(1844-1931)が、文久3年(1863)20歳から昭和6年(1931)88歳の没年まで、69年間にわた創作した1400首を越える漢詩集(峯家所蔵)である。 本書は、先に『峯源次郎日暦』(岩田書院、2023)を刊行した編者が、その知見をもとに、各漢詩に詳細な註を付し、巻末に索引と関係資料を収録する。 源次郎は幕末維新期には、佐賀藩の洋医として活躍し、維新後は大隈重信の私設秘書となるも、明治24年、大蔵省を非職、郷里佐賀に戻り開業医となって生涯を終える。 明治24年までの事蹟は『日暦』で追えるが、それ以降のことは本書が唯一の資料となる。 「本書『渭陽存稿』は、峯源次郎という人物の人生の旅程を、時々の感懐を托した漢詩を通じて浮き彫りにしている。それは、一人の人物が近代日本の歴史過程のなかを歩んだ行動の軌跡とあわせて、その感懐の軌跡をたどるものとなっている。」 (大日方純夫「『峯源次郎漢詩集 渭陽存稿』の刊行に寄せて」より) |
【主要目次】 |
刊行に寄せて (早稲田大学名誉教授)大日方純夫 |
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