若狭あどうがたり集成
民話・伝説・語り部
若狭路文化叢書17

金田(かねだ)久璋(ひさあき):採話・編集
田中文雅:解題
ふくい昔話大学再話研究会:再話

2022年3月刊
A5判・284頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-86602-822-4 C3339
2400円 (税別) 品切れ
評者:市川秀之(『京都民俗』40  pp123-126  2022.11)評者:野村典彦(『日本民俗学』312  pp278  2022.11)評者:橋本章彦(『宗教民俗研究』33  pp152-154  2023.03)評者:藤久真菜(『口承文芸研究』46  pp182  2023.03)
「あどうがたり」の「あど」とは、「相槌を打つこと」とされる。
本書は編者自身が、福井県の嶺南地方−若狭地方の各地の古老から、まさしく「あど」すなわち相槌を打ってじかに聞いた、多様で、ある種、雑多な昔話の集大成で、50年にも及ぶ編者の民俗採訪の記録でもある。
なお、前著の民俗エッセイ『あどうがたり−若狭と越前の民俗世界』(金田著、福井新聞社、2007)は、民俗調査で得られた話題が素材になっているが、本書は、編者の録音テープをもとに、「ふくい昔話大学再話研究会」のメンバーによって翻字されたものである。
もはや県内には現在純然たる昔話の語り手はほとんどいない。再話され刊行されることで今後の活用が大いに期待される。
【主要目次】 
敦賀市  17話
美浜町  59話
若狭町  11話
小浜市  7話
おおい町 32話
高浜町  1話
補 遺  8話

解 題 田中 文雅
採話と再話−昔話を語り継ぐこと
ふくい昔話大学再話研究会
編集ノート 「尊い昔」とは何か
−『若狭あどうがたり集成』の成立
金田 久璋
【既刊】若狭路文化叢書
16:敦賀湊北前船主 大和田日記−安政・慶応・明治− 2400円(税別) 2021.03

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