幕末から明治にかけて活躍した敦賀商人・大和田荘兵衛(1831-1891)によって記された日記23冊(安政3年〜明治23年)のうち、明治7年までの7冊を翻刻(一部、大和田荘七(1825-1890)によって記された日記もある)。
現在、国の重要文化財に指定されている敦賀市立博物館は、2代 大和田荘七(1857-1947)が創業した大和田銀行の本館を利用している。2代荘七は、敦賀の近代化を推し進めた立役者で、その事績も知られているが、彼の本家筋にあたる大和田荘兵衛や、初代荘七については、これまであまり知られていなかった。この日記の公刊によって、近代黎明期の敦賀の経済・文化の実態が明らかになる。
なお、今回収録した日記の一部は、すでに多仁・坂東氏らにより翻刻されているが、新出の日記も含めて、今回新たに校訂のうえ再録した。未刊の日記についても、刊行の予定。 |