捕鯨とアザラシ漁の文化人類学
北大西洋域における反捕鯨運動とロック・ミュージック

浜口(はまぐち) (ひさし)
(園田学園女子大学短期大学部名誉教授/1955年生まれ)


2026年7月刊
A5判・344頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-86602-200-0 C3039
7600円 (税別)
北大西洋域を舞台に、捕鯨、アザラシ漁、反捕鯨・アザラシ漁運動、そしてロック・ミュージックという一見異なる領域がどのように交差してきたのかを読み解く文化人類学の探究書。アイスランド、カナダ・ニューファンドランド島、米国ニューイングランド地方、ドミニカ共和国、カリブ海ベクウェイ島。ザトウクジラの回遊が結びつけるこれらの地域で、著者は過去30年間、現場を歩き、捕鯨やアザラシ漁をめぐる議論の複雑さを、歴史・政治・社会運動の文脈から立体的に描き出す。
反捕鯨運動の背景、先住民生存捕鯨の実態と葛藤、商業アザラシ漁の歴史と現在を丁寧に検討するとともに、ロック・ミュージックが反戦運動や反捕鯨運動とどのように響き合い、社会を揺さぶってきたのかにも目を向ける。海と人の暮らしと音楽が交差する「知られざる世界」を提示し、捕鯨問題をより深く理解するための新しい視点を提供する。
【主要目次】

第1章 ロック、反戦、反捕鯨
 1.1 花のサンフランシスコ
 1.2 イルカに魅せられて
 1.3 クジラに踊らされ
 1.4 再びイルカに出合う時

第2章 ナンタケット・スレイライド
 2.1 捕鯨との出合い
 2.2 北米捕鯨史
 2.3 鯨に魅せられた男たち

第3章 カリブ海の波間にザトウを追って
 3.1 先住民生存捕鯨とベクウェイ島
 3.2 ホエール・ウォッチングの甘苦いささやき
 3.3 ドミニカ共和国サマナ湾におけるホエール・ウォッチング

第4章 白夜の北大西洋でナガスを撃つ
 4.1 アイスランド捕鯨の概要
 4.2 捕鯨とホエール・ウォッチングの微妙な関係
 4.3 バーニー、ビョーク、日新丸
 4.4 アイスランド政治と捕鯨

第5章 ニューファンドランド沖の氷盤上にタテゴトアザラシを求めて
 5.1 カナダ大西洋岸地域における商業アザラシ漁
 5.2 反アザラシ漁運動小考
 5.3 商業アザラシ漁再訪

【既刊】
浜口 尚 著
先住民生存捕鯨の文化人類学的研究
 -国際捕鯨委員会の議論とカリブ海ベクウェイ島の事例を中心に-』
2016年7月刊/A5判・204頁・並製本・カバー装/3000円 (税別)

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