松江藩の基礎的研究 続
山陰地方の文化と信仰
近世史研究叢書60

西島(にしじま) 太郎(たろう)
(追手門学院大学教授/1970年生まれ)


2025年1月刊
A5判・404頁・上製本・函入
ISBN978-4-86602-178-2 C3321
8800円 (税別)
「前著『松江藩の基礎的研究─城下町の形成と京極氏・松平氏─』(岩田書院、2015年)は、松江城下町の形成過程と藩主・藩士を中心に見たのであるが、本書では、松江藩の支配領域である出雲地方の歴史と文化について紐解いていく。収載論考は、私が博物館(松江市立松江歴史館)に勤めていた頃のものを主とする。(中略)
 以上、本書は松江藩の武家、山陰地方の信仰・食・写真史・怪異研究について考察している。それは受け継がれてきたものに歴史的な意味を見出す作業であった。そこからは、江戸時代由来のものが現代にも受け継がれ、人々の生活のなかに根付いていることがわかる。」(本書「はしがき」より)
【主要目次】

 T 松江開府をめぐる藩士と百姓

第1章 松江開府の立役者 津田の田中又六

第2章 松江城下移住直後の堀尾家中と知行地

 U 松江藩士の文化活動

第3章 出雲蕎麦切ノート

第4章 松江藩士生田氏の来歴と学問

第5章 松江・鳥取藩医田代家の薬師如来坐像

 V 松江藩主松平治郷(不昧)の手紙と参勤交代

第6章 天真寺所蔵の松平治郷(不昧)自筆史料

第7章 伏見─西宮間における松江藩参勤交代路の変更

 W 奥出雲の神社と信仰

第8章 奥出雲における愛宕信仰の普及

第9章 明治維新期の神社政策と地域社会

 X 西洋化と前近代的なものの残存

第10章 山陰写真史の黎明

補 論 松江藩主松平斉貴の実名の読み方

第11章 松江の郷土誌『彗星』主幹 岡田建文の霊怪研究

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