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松江藩の基礎的研究 ―城下町の形成と京極氏・松平氏― 近世史研究叢書41 西島 太郎 著 (松江歴史館学芸員/1970年生まれ) 2015年7月刊 A5判・358頁・上製本・函入 ISBN978-4-87294-919-3 C3321 8400円 (税別) 品切れ |
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本書では、江戸時代前期の出雲国や松江藩についての基礎的な事項を扱っている。具体的に取り上げるのは、城下町松江、藩主京極家、藩主松平家、藩士家の四つである。 T「城下町松江」では、絵図や分限帳の分析を通じて、城下町松江の形成と変遷を記す。U「藩主京極家」では、戦国大名尼子氏登場の歴史的背景と、江戸時代初頭に松江藩主となった京極忠高の出生をめぐる状況を明らかにした。V「藩主松平家」では、京極〜松平家の全藩主の居所と行動や、松平家の江戸と松江の墓所の状況を明らかにし、藩主墓所廟門の墨書から城下の町大工の技術についても考察。W「藩士家」では、雨森・黒澤両家が松江藩士になるまでの過程を、また鵜飼氏の墓石調査から同家の来歴を明らかにした。 松江藩研究は、『松江市誌』(1941)がいまだに最初にひもとく書物となっていることからも判るように、基礎的なことを一つひとつ明らかにしていくことから始めなければならない。 |
【主要目次】 |
T 城下町松江の形成と変遷 |
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