エビス神信仰の研究


田中(たなか) 宣一(せんいち)
(成城大学名誉教授/1939年生まれ)


2024年10月刊
A5判・422頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-86602-175-1 C3039
9400円 (税別)
「本書第一部においては、現在、豊漁をもたらす神、商売繁昌の神、豊作豊穣の神、すなわち生業の順調ならんことを願う神として信仰を集めているエビス神の、成りたち、信仰の伝播者、神としての特徴や信仰の特色など、エビス神信仰の全体像について考えてみる。
第二部においては、近現代のわが国諸地域において、エビス神が実際どのような神として理解され根づいているのかを、明らかにしようとするものである。これまでも個別地域の調査研究は多くなされてきており、これはそれらに加える著者のいくつかの現地調査によるもので、漁業地域・商業地域・農業地域にわたる比較的詳細な調査研究である。」(本書「序章」より)
【主要目次】

序 章 エビス神信仰の多様さ
 第一部
第一章 エビス神信仰の展開
第二章 七福神としてのエビスと大黒
第三章 エビス神信仰の伝播者
第四章 西宮神社の独占的像札頒布権の獲得
第五章 「公儀御造営之御社」を錦の御旗として
第六章 海の神としてのエビス神
第七章 商業神としてのエビス神信仰
第八章 農業神としてのエビス神信仰
第九章 農業神の特徴とエビス神
 第二部
第一章 エビス信仰の伝播と神去来伝承の複雑化
第二章 エビス神の一側面 ―不具神伝承について―
第三章 橋板製のエビス・大黒像
第四章 エビス太夫と地域のエビス信仰
第五章 信州大町周辺のエビス信仰
第六章 松本平のエビス信仰(上) ―西宮恵比寿神社の神札頒布に関わらせて―
第七章 松本平のエビス信仰(下) ―松本市商業地域のエビス社を中心に―
第八章 漁民のエビス信仰
第九章 真鍋島(岡山県笠岡市)のエビス信仰
第十章 屋久島のエビス神信仰
終 章
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【既刊】
田中宣一『柳田国男・伝承の「発見」』 2017年9月/A5・190頁・2600円 (税別)

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