柳田国男・伝承の「発見」

田中 宣一 著
(成城大学名誉教授/1939年生まれ)


2017年9月刊
A5判・190頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-86602-001-3 C3039
2600円 (税別)
本書は、伝承の秘める豊かさを感得して自らの学問を開拓していった柳田国男の、明治末期から昭和のごく初期までについて、伝承の発見、昔話の発見、そして菅江真澄の発見を中心に考察。併せて、伝承資料を多く含む書物といして柳田が収集編纂した「諸国叢書」についても記す。
「伝承の豊かさに目を向ける人は以前にいたとしても、柳田ほど伝承に観入し、日本文化の上でその重要さを説き、活用し、啓発しつづけた人は、それまでにいなかった。これを伝承の「発見」と言わなくて何と言ったらよいであろう。」(「はしがき」より)
【主要目次】

第一章 伝承の「発見」
 一 伝承への関心の芽生え
 二 『後狩詞記』と椎葉村で得たもの
 三 『遠野物語』と一郷の伝承
 四 術語としての伝承

第二章 柳田国男の菅江真澄「発見」
    ―羽柴雄輔との交流をとおして―
 一 羽柴雄輔について
 二 羽柴雄輔と真崎勇助との交友
 三 柳田国男と羽柴雄輔
 四 真澄の『齶田濃刈寝』を知る

第三章 「炭焼小五郎が事」から昔話研究へ
 一 柳田の口承文芸研究
 二 「炭焼長者譚」と「炭焼小五郎が事」
 三 炭焼長者話の豊後国発祥説
 四 昔話の「発見」

第四章 「桂女由来記」の使用文献
 一 『桂女文書』の内容
 二 『家伝史料』と『祠曹雑識』
 三 依拠および引用の実態

第五章 『鬼三太残齢記』への関心
 一 『鬼三太残齢記』との出会い
 二 『鬼三太残齢記』の内容

第六章 柳田国男と「諸国叢書」
 一 資料の大要
 二 収集の方法と時期
 三 原本所蔵者と筆写者

附・エッセー 「柳田国男と成城の町」

ご注文へTOPEへ