戦国期武田氏領研究の再検討 補遺

柴辻(しばつじ) 俊六(しゅんろく)
(元日本大学非常勤講師・文学博士/1941-2022)

2022年9月刊
A5判・188頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-86602-144-7 C3021
2800円 (税別)
前著『戦国期武田氏領研究の再検討』(2021 岩田書院)で、従来の研究史上で論点となっている事項をとりあげ、その問題点を整理し、今後の方向性を示したが、本書は、ほぼ同時期に執筆していたもので、ページ数の都合で前著に収録できなかった論考5編を収める。
他に、「思い出すがままに」で著者自身の研究史を振り返り、年譜・著作目録を付す。
著者が原稿を用意し校正段階まで進んでいたが、生前に刊行できず遺著となってしまった。
【主要目次】
第一章 戦国期武田氏領の水利と開発
  研究史の概要/築堤と河原間開発の労働力編成/
水利施設の維持と新田開発の進展/灌漑水利慣行の成立
第二章 武田氏の金山開発と甲州金の創始
  武田氏の金山開発/主要金山の経営/
金山衆と金掘衆/甲州金の創始と運用
第三章 武田氏領の伝馬制度と商品流通機能
  研究史の概要/初期の「伝馬定書」/天正期の「伝馬定書」/
実際の伝馬使用の状況/宿駅市場と商品流通機能
第四章 戦国期武田氏領の争論と訴訟の実態
  争論の要因/訴訟状況の実態と背景/
争論から訴訟へ
第五章 戦国期武田氏領の「半手」と両属関係
  研究史の概要/「半手」所務の事例と実態/
両属関係の実態/両属関係の背景
付 思い出すがままに−武田氏研究と私−
  幼少年時代/高校生時代/大学学部生時代/大学院修士時代/
大学院博士課程時代/図書館古文書室時代/学部図書室出向時代/
新中央図書館時代/大学・大学院講師時代/自宅静養時代
柴辻俊六 詳細年譜
柴辻俊六 著作目録

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