天然痘との闘いU
西日本の種痘

青木歳幸(あおきとしゆき)・W.ミヒェル 編

2021年3月刊
A5判・372頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-86602-118-8 C3021
8000円 (税別)
評者:青木歳幸(『洋学史通信』36  pp14  2022.05)評者:尾曲香織(『地方史研究』419  pp134-135  2022.10)
前書『天然痘との闘い−九州の種痘』(岩田書院 2018)に続き、本書では、西日本(近畿・中国・四国)の種痘の実態を明らかにする。
【主要目次】 
序章 西日本の種痘 青木 歳幸
 
総論
1 牛痘導入の黎明期におけるゴルトシュミット著
 『牛痘と種痘の概史』の受容
W.ミヒェル
2 上方蘭学の草分け吉雄元吉 W.ミヒェル
 
各論
1 長州藩と山口県の種痘 中澤  淳
2 松江藩における種痘の始まり
 ―松平家文書を中心として
梶谷 光弘
3 鳥取藩地域への牛痘苗伝来と普及 海原  亮
4 広島藩領の種痘 青木 歳幸
5 備前・備中の種痘 木下  浩
6 岡山における種痘の「終わり」
 ―明治初期在村医の種痘活動
松村 紀明
7 伊予の種痘 井上  淳
8 阿波の種痘 古西 義麿
9 土佐の種痘 古西 義麿
10 大坂除痘館と備中足守除痘館
  ―緒方洪庵開設による足守除痘館の基本性格をめぐって―
淺井 允晶
11 近江の種痘 古西 義麿
 
コラム
讃岐の種痘医(青木歳幸)/官許された大坂除痘館(川上潤)/
京都有信堂の種痘(有坂道子)/牛化人痘苗の作出と小山肆成(淺井允晶)
 
史料編
1 津山藩主子弟への種痘記録
 ―宇田川興斎『引痘録』他
   付 『引痘録』内容一覧
青木歳幸
田中美穂
2 医師用の種痘入門書 ―難波経直『種痘伝習録』 木下  浩
3 岡山県下の種痘事情 ―中島友玄「種痘諸事留」 木下  浩
4 広島藩領最初の種痘日録
 ―三宅春齢『引痘日期手録』
青木 歳幸
 

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