相給村落からみた近世社会【続】 ―上総国山辺郡台方村の総合研究― 渡辺 尚志 編 (一橋大学教授/1957年生) 2021年3月刊 A5判・338頁・上製本・カバー装 ISBN978-4-86602-115-7 C3021 7000円 (税別) |
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前書(2016)に続き、一つの村が複数の所領に分割される相(あい)給(きゆう)村落における、領主支配と村落構造の関係を考察する。対象地域は前書と同じ、上総国山辺郡台方村(千葉県東金市の一部)。本書では、前書の成果をふまえ、地域に残る多くの史料群(地方文書・区有文書)を分析対象とし、村落史・地域社会史研究の立場から、相給村落の分析を深める。 | ||
【主要目次】 | ||
序 章 | 渡辺尚志 中谷正克 |
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第一章 | 台方村における入内と入内百姓 ―幕末〜明治初年「治助日記」「御用村用日記」の分析から― |
中谷 正克 |
第二章 | 相給村落における小集落の変容 ―台方村と入地の歴史的展開― |
林 進一郎 |
第三章 | 近世における土地取引と村・入地・知行所 ―台方村松平知行所の事例― |
中村 塑 |
第四章 | 上総国山辺郡清水領における郡中取締役と領主・村 ―社倉・公金貸付関係史料の分析から― |
小田 真裕 |
第五章 | 真忠組事件と台方村・戸村家 ―幕末期の攘夷運動と名主・村― |
渡辺 尚志 |
第六章 | 相給村落における鎮守祭祀 ―山王祭礼と台方村― |
宮間 純一 |
第七章 | 一八世紀房総の治安・風俗と組合村活動 ―東金町周辺地域を中心に― |
児玉 憲治 |
【既刊】 渡辺尚志編『相給村落からみた近世社会−上総国山辺郡台方村の総合研究−』(2016) 同書は、刊行後すぐに品切れになってしまいました。このほど、岩田書院のウェブサイトでPDF版を無料公開することにしました(2021.4.1、公開予定)。 |
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