人の一生の中で“死者の葬送と墓”が最後の重大な通過儀礼であることはいうまでもない。
それは、民族の霊魂観・他界観を身近にあらわす民俗である。柳田国男の指導をうけ、民俗の研究に志してから50年、その大部分を葬墓制の研究に注いだ著者の業績を集大成する。 |
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【主要目次】 |
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第1章 葬送習俗 |
第1節 古代葬制のモガリについて |
第2節 死者との絶縁 |
第3節 棄老伝説と葬地 |
第4節 風葬に関する問題 |
第5節 副葬品の民俗学的研究 |
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第2章 両墓制 |
第1節 両墓制と周辺の問題 |
第2節 両墓制とラントウ |
第3節 両墓制の起源と磨崖石塔 |
第4節 板碑と両墓制の関係 |
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第3章 石塔と墓塔 |
第1節 石塔研究の意味 |
第2節 石塔と墓塔 |
第3節 枕石の系譜 |
第4節 板碑型式と変化の系譜 |
第5節 板碑の源流再考 |
付 古形万字について |
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第4章 各地の葬墓制 |
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第1節 近江の墓制と問題点 |
第2節 東北地方の墓と石塔 |
第3節 沖縄久高島の葬制と墓 |
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第5章 岡山県の葬墓制 |
第1節 岡山県の墓制 |
第2節 岡山県の新墓の施設と儀礼 |
第3節 小米石の石塔銘 |
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