|
荒神信仰と地神盲僧 柳田國男を超えて 高見 寛孝 著 (國學院大学日本文化研究所講師/1960年生まれ) 2006年3月刊 A5判・310頁・上製本・カバー装 ISBN4-87294-414-3 7900円 (税別) |
|
屋敷神・竈神・地神など、荒神信仰は多様な姿をしめし、九州から関東地方にかけて広く伝承され、地域差も著しい。さらに地神盲僧を中心とした特定の宗教者が深く関与していて、それが地域差の要因にもなっている。 本書では、長崎県平戸市と山口県萩市を比較対照地として設定し、地域差と共通性を明らかにした。 |
|
【収録内容】 | |
序 | 荒神信仰について 屋敷神と荒神/荒神と地神/竈神としての荒神 |
第1章 | 宗教者と民俗と |
第1節 | 信仰伝承と宗教者と 猪渡谷の宗教者/オカミサンのシャーマン性/荒神信仰と宗教者/屋敷神と宗教者 |
第2節 | 地神盲僧と荒神信仰と 盲僧と「地神経」/盲僧の社会的役割 |
第3節 | 盲僧とシャーマンと 盲僧の歴史/近世史料に見る盲僧のシャーマン性/民俗調査に見る盲僧のシャーマン性 |
第2章 | 長崎県平戸市の荒神信仰 |
第1節 | 平戸市の概況 |
第2節 | 荒神信仰の諸相 琵琶弾きさんと鎮宅講経/荒神の祭り/年中行事の中の荒神/人生儀礼と荒神/荒神の神格/荒神と竈 |
第3節 | 地祭りと川祭りと |
第4節 | 田の神祭祀 |
第3章 | 山口県萩市の荒神信仰 |
第1節 | 萩市の概況 |
第2節 | 荒神信仰の諸相(椿地区/山田地区/木間地区) |
第3節 | 地神信仰の諸相(椿地区/山田地区/木間地区/椿東地区) |
第4節 | 森祭りと神々と(木間の森祭り/山田の森祭り) |
終 章 | 総括と今後の展望(総括/日韓盲僧の比較民俗学へ向けて) |