丹波ののぼり祭り
三岳山をめぐる歴史と民俗
そのだ歴史民俗ブックレットA


園田学園女子大学 歴史民俗学会編

2006年1月刊
A5判・108頁・並製本
ISBN4-87294-411-9
1400円 (税別)
京都府福知山市北部の修験の山としても知られる三岳山(みたけやま・839m)。その山麓に、中世以来の伝統を残す「丹波ののぼり祭り」が伝えられていた。1958(昭和33)年を最後に途絶えた祭りの様子を復元し、祭りを伝えた人々の生活と信仰の歴史を明らかにする。
「失われつつある生活と信仰を聞き取り、記憶にあるかつての祭礼の華やかさを記録に留め、また同時に、残された古文書等を調査して、いま現在知りうるかぎりのこの地域の歴史と現状を調査してきた。」              (五島邦治「はじめに」より)
第T部では、近世の三岳祭りを復元するとともに、その周辺の村の伝承を考え、
第U部では、山麓に点在する寺院と三岳山の信仰との関わりを明らかにする。
「丹波ののぼり祭り」といわれるほどに、豪華で華やかな祭列を連ねてきた丹波の豊かな山間の村落の姿を描く。
【収録内容】 
T 三岳祭りと山麓の村々
  三岳祭りと蔵王権現
      三岳祭りの歴史と背景を考察。
大江  篤
  三岳祭りと御勝八幡宮の大祭
      25年に一度おこなわれた下山保の御勝
      八幡宮大祭の様子を復元。
久下 隆史
  三岳山麓の大江山伝説
      源頼光の大江山鬼退治伝説を取り込んだ
      理由。
西尾 正仁
U 三岳山と山麓の寺院
  威光寺古過去帳から見た三岳山
      下佐々木の威光寺の過去帳からみる在地
      社会の変質。
久下 正史
  上佐々木村と蓮秀寺
      村内の日蓮宗徒と真言宗徒との相論を通し
      てみた、村と地域の祭礼。
赤井 孝史


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