現代都市伝承論
―民俗の再発見―


現代伝承論研究会 編

2005年10月刊
ISBN4-87294-397-X
A5判・360頁・上製本・カバー装

7900円
 
現代伝承論研究会(有末賢・内田忠賢・倉石忠彦・小林忠雄・和崎春日)に参加した若手研究者を加えての徹底討論を踏まえた研究の成果。
「現代」「都市」「伝承」を共通の関心とする学際的研究。
【主要目次】
T 都市の発見
都市民俗の思想
 −「現象」と「根源」の相互生成からなる非中心性の哲学−
和崎 春日
感覚表現の伝承論
 −都市民俗学の研究方法をめぐって−
小林 忠雄
都市祝祭にみる「地域拡大・開放と地域再確立」
 −「よさこい」系祭りにみる都市の伝承母体をめぐって−
矢島 妙子
都市を観る、都市を読む
 −写真で語る:「東京」の社会学−
後藤 範章
「都市」再考の試み
 −ムラの中のマチ−
内田 忠賢

 U 都市の伝承性
伝染病の都市民俗
 −江戸の「疱瘡文化」予察−
川部 裕幸
見え隠れするムラ 
 −都心部周辺のマチの伝承−
田野  登
集団内部における隠語の伝承過程                    
厚  香苗

 V 伝承の現在
祭礼研究の現在                            
 −祭礼と都市祭礼−
中野 紀和
応用民俗学としてのまつり                       
 −南西ドイツのファスナハト(謝肉祭)−
法橋  量
伝承される聖人伝説、聖人のイメージ                  
 −スペイン・ウエスカにおける守護聖人の現在性−
竹中 宏子
文化・観光資源としての「道祖神」                   
倉石 忠彦
聞書き「玉川温泉生活誌」                       
 −末期がん患者の集まる温泉から−
森栗 茂一

附1 都市を考える懇談会・現代伝承論研究会 記録
附2 現代伝承論研究会 報告要旨


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