六十六部廻国供養塔
−「石に聴く」宮崎県の石塔採訪記−

長曽我部 光義・押川 周弘著

2004年3月刊 
ISBN4-87294-322-8

A5判・378頁・上製本・函入

3800円
品切れ
「六十六部」という日本で最大の、そして多くの未解明の点を抱えた巡礼を理解するためには、それらの供養塔を一つ一つ訪ねあて、語らせ、その声を書き留める作業――気の遠くなるような「石に聴く」作業を誰かがしなければならないのである。(小嶋博巳「序」より)
日本全国六十余州を回国する巡礼行者。その供養塔が 宮崎県内に117基存在する。建てられた年代は、戦国期の永正17年(1520)から明治40年代におよぶ。
本書は、県内の供養塔を悉皆調査した記録である。
【主要目次】
序文:山口保明(宮崎県民俗学会会長)/西海賢二/小嶋博巳
本編 廻国塔の諸相
石に聴く大淀川下流域の文化交流/井崎甚吉廻国のこと/井崎甚吉二百年目の再会/仲次郎の廻国塔/年宿宿主池内村治兵衛/納経所平等寺と頼朝供養五輪塔/六十六部廻国塔と現王島/寺ん堂十一面観音像と泉光院・平四郎の墓/恐山の廻国塔/一国一基宛納之廻国塔/廻国塔銘文の変遷/ほか
資料編 宮崎県の廻国塔調査資料
県内廻国塔編年一覧
県内廻国塔総覧
 107基を編年順に収録。永正17年(1520)〜明治21年(1888)。
 すべての銘文を掲げ、写真を添える。
 所在地、寸法、出典も明記。
県内廻国塔銘による出身国別廻国行者一覧
県外廻国塔一覧
県外の廻国塔に刻まれた日向の廻国行者
付録:宮崎県の廻国塔分布図
ご注文へ