平成くらし歳時記

板橋 春夫著
(伊勢崎市役所/1954年生まれ)

2004年2月刊 
ISBN4-87294-305-8
B6判・162頁・並製本・カバー

1900円
「民俗学の面白さを多くの人に分かりやすく伝えたい。私は、地域に暮らす生活者であり、また一人の研究者として群馬県を中心としたフィールドで民俗調査を行ってきた。その民俗研究の過程で毎回新鮮な発見や感動があった。それが民俗学を長く続ける原動力になっている。民俗学は魅力がいっぱいである。

 本書は…住まいと年中行事を中心に据えているが、必ずしもそれだけではなく、私が暮らす群馬県伊勢崎市の生活文化全般を取り上げている。…地域的に見るとやや狭いという印象があるに違いない。しかし、狭ければ狭いほど身近で具体的な記述ができ、ものの本質を見ることも可能である。…地域を絞り込むことによってディテールにこだわる記述が可能となる。問題意識と方法論は決して小さくないのである。」 (「はじめに」より)
【主要目次】
 
第1章 住まいの今昔 靴を脱ぐ文化 食事の座 畳の魅力 鍵 鍵を隠す習慣 縁側 お茶飲み 門 障子 窓 板の間とスリッパ 天井 天井の鼠 縁の下 朝シャンと風呂 便所 大黒柱 階段 屋根裏 敷居 オカッテ
第2章 四季のうつろい お正月様 お年玉 七草粥 節分 初午 バレンタインデー 雛節供 春彼岸 卒業式 花見 花祭り 八十八夜 五月節供 こどもの日 母の日 大相撲五月場所 氷の朔日 田植え 時の記念日 梅雨 七夕 お中元 土用の丑の日 雨傘 ショウガの節供 箸の日 盆の日取り 二百十日の台風 敬老の日 十五夜の月見 体育の日 トウカンヤ 七五三 秋のエビス講 勤労感謝の日 歳暮 冬至 クリスマス 他
第3章 くらしのノート
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
第4章 くらしの中の酒
直会の酒/飲酒の変遷と形態/人の一生と酒/祭礼行事と酒/酒をめぐる習俗と容器/サカバヤシと酒の信仰
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