岩田書院ブックレットF
歴史資料の保存と公開

文書館問題研究会・
横浜開港資料館 編

2003年7月刊・A5判・178頁・並製本
ISBN4-87294-290-6
1600円

2005年7月2刷出来

「1987(昭和62)年に公文書館法が成立し、全国的に歴史資料保存運動が急速に展開し、近年、情報公開を求める運動は広く市民権を得て、県レベルでは公文書の公開体制が整備されつつある。しかし、市町村レベルでは歴史資料を保存・公開する体制が確立したとはいいにくい現状にあり、今後、こうした体制を作っていくために、広く歴史資料の保存と公開運動が展開される必要がある。」(本書「はじめに」より)
予算や人員の削減が進む各地の歴史資料保存施設の実例をもとに、どのような機能をまもるべきか、どのようにすれば次の世代に歴史資料を伝えることができるのか、そのシステム構築へむけての貴重な提言――。
【主要目次】
第1部 日本における歴史資料保存公開システムの現状
第1章 記録史料(アーカイブズ)とは何か──高野  修
第2章 文書館の法制──小川千代子
第3章 アーキビストの養成──森本 祥子
第2部 横浜市域における歴史資料保存公開システムの現状
第1章 横浜市域に残された歴史資料とその保存・公開施設──西川 武臣
第2章 横浜開港資料館における現状と課題──上田由美・伊藤泉美
第3章 横浜市史編集事業──近藤 裕子
第3部 神奈川県における歴史資料保存公開システムの現状
第1章 神奈川県下の全体状況と県立公文書館の設立までの歴史──樋口 雄一
第2章 評価選別方法論のために──石原 一則
第3章 博物館における文書の保存と活用──草薙 由美
−相模原市立博物館の事例−
第4章 市史編纂室から文書館へ──高野 修
−藤沢市文書館の事例−
第5章 自治体史編纂と資料公開──飯島セツ子
−逗子市の事例−
おわりに  文書館問題研究会からの提言    
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