座敷わらしを見た人びと

高橋 貞子著
(日本口承文芸学会会員/1926年生まれ)

2003年6月刊 
A5判・180頁・並製本・カバー装
ISBN4-87294-281-7
2000円

2009年8月*2刷
野村純一氏:簇出する座敷わらし「そもそも“河童”や“座敷わらし”は、通常私共には、この世における「未確認動物」たちである。しかるに高橋さんにとってのそれは、ともども常日頃共生しているごく身近な存在であって、決してミステリー・アニマルではない。ここがこの報告書の面白さであると共に、学術的にも看過し難い資料集になっていた。」

著者:あとがきより「この本は、岩手県下閉伊郡岩泉町の人びとが、ひそかに語り継いできた「座敷わらしばなし」を聞き書きして、1冊にまとめたものです。…岩泉地方には、座敷わらしのいた家は、旧屋敷がほとんどですが50戸を越しましょう。座敷わらしを見た人は、現在3名(女性2名、男性1名)。座敷わらしの騒ぎを聞いた人は数名おられます。」
【主要目次】
愛らしいザシキワラシ/遊んでいたザシキワラシ/にっこり笑うザシキワラシ/ザシキワラシはいつ現れるか/背中を起こすザシキワラシ/お姫さまのザシキワラシ/
隅こワラシ/蔵こワラシ/入り船を知らせたザシキワラシ/旧安家役場のザシキワラシ/
古い電柱から現れたザシキワラシ/オカッパ頭のザシキワラシ/ザシキワラシのくる日/
花いちもんめとザシキワラシ/仏壇前のタタミ下にひそむザシキワラシ/縞模様の着物を着たザシキワラシ/水車小屋のザシキワラシ/小学校のザシキワラシ/
蚕室のザシキワラシ/杣宿のザシキワラシ/ポトポトポトポトと歩いたザシキワラシ/
掛け布団を剥いだザシキワラシ/背中をくすぐるザシキワラシ/
わさわさ歩き廻ったザシキワラシ/男の子のザシキワラシ/
ちゃんちゃんこを着たザシキワラ/つるつる頭のザシキワラシ/
ザシキワラシはカッパの変身/運を運んできたザシキワラシ/
燃えさかる火を消すザシキワラシ/天井裏を歩いたザシキワラシ/
敷き板を起こすザシキワラシ/ザシキワラシの足形/這い這いするザシキワラシ/
ザシキワラシと口裂け女/木製の人形だったザシキワラシ/ザシキワラシは大工の仕業/
日陰のザシキワラシ/高屋敷のザシキワラシ/古屋敷のザシキワラシ/ほか
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