民俗のかたちとこころ

大島 建彦編
(東洋大学教授)

2002年3月刊
A5判・450頁・上製本・函入
ISBN4-87294-235-3
11800円
評者:倉石あつ子氏(『日本民俗学』271  2012.8)
【収録論文】
はじめに―民俗調査の展開をめぐって 大島 建彦
T くらしの技術
ライフラインの民俗誌「飲み水は宝さ」 増田 昭子
炉と竈からみた竈神 津山 正幹
盆の供物の変容―静岡県沼津市西浦地区の事例から 佐藤 照美
近世における女性用実用書―「百人一首」を中心に 水野 道子
2000年の産育儀礼 鈴木 明子
新興住宅団地の町内会における行事の成立過程
  ―青森県戸山が丘町会の子どもねぶたの製作と運行―
外崎 純一
丹沢の近代登山―秦野町青年団の活動を中心に 山崎 祐子
U ことばの伝承
語り手泣かせの話―蛇婿退治譚 長野 晃子
「水」の「記憶」―「乙女湯」の「伝説」をめぐって 山田 厳子
歌の伝承と民俗文化 小野寺 節子
V こころの民俗
呪符の伝播―栃木県の「疱瘡神の詫び証文」 久野 俊彦
疫神の詫び証文のある家―東京都多摩地方の事例 寺沢 一人
白澤のすがた 立石 尚之
≪夜爪を切ってはならない≫という禁忌
―その構造と回避策の存在―
松崎 かおり
風を追う声―大声の呪力 常光 徹
W 神の相貌
サイノカミの雪像―雪だるまの民俗 神野 善治
越後のサイノカミ行事とサイノカミ 金田 文男
山村の富士信仰―山梨県小菅村を例に 堀内 眞
法霊権現信仰覚書 小池 淳一
現代に見る道具の供養―筆及び鉛筆の供養を中心に 松崎 憲三
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