録から記録史料へ
アーカイバル・コントロール論序説
From Records to Archives:An Introduction to Archivarl Control

青山 英幸著
(北海道立文書館/1948年生まれ)

2002年1月刊 ISBN4-87294-230-2
A5判・364頁・上製本・カバー装
7900円
本書は、文書館からみた親機関における記録の管理と記録史料への移行、文書館における記録史料の編成と記述に関する論文や報告などを3部に構成した。
第T部は、記録から記録史料へ移行するプロセス、とくに公文書をめぐる問題を中心として取り扱った。第U部は、記録史料が公開に供されるプロセス、とくにその編成と記述の問題を取り上げた。そして第V部では、両者のプロセスが、記録と記録史料のコントロールにおいていかなる位置を占め、どのような関係にあるのかを、記録史料学を点検し、再構築している。
筆者は、記録が発生し、保存され、記録史料となり一般の利用に供されるプロセスをコントロールする領域を「アーカイバル・コントロール論」とし、そのモデルを提示するとともに、図書館情報学との連携をも提言する。
【主要目次】
序 章 
第T部 記録から記録史料への移行
第1章 組織におけるレコードとアーカイブズ―過去・現在・近未来―
第2章 国会の記録管理
第3章 北海道庁と北海道の文書保存
第4章 対話:都道府県(公)文書館の公文書引継・選別の現状と課題
―北海道を中心に―
第5章 イギリスにおける記録管理
第U部  記録史料の編成と記述
第6章 記録史料記述国際標準等による箱館奉行文書目録記述について
第7章  アーカイブズの再現と国際交換
第V部 記録と記録史料のコントロール
―アーカイバル・コントロール論の試み―
第8章 記録史料学におけるアーカイバル・コントロール論
第9章  文書館における公文書の引継と管理
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