一遍聖人と聖絵

高野 修著
(時宗宗学林講師/1935年生まれ)


2001年6月刊
B6判・140頁・並製本・カバー装
ISBN4-87294-211-6
1000円




2008年6月 6刷
「捨て聖一遍については、その生涯を記録した『一遍聖絵』が知られております。この『聖絵』は、実弟といわれる聖戒によって作成されたものです。
本書はこの『聖絵』を基本史料として、一遍の生きざまを紹介したものであります。
とくに一遍は 一切の著述を残さず、遊行そのものがすべてでありましたから、『聖絵』の持つ意義は大きいといわねばなりません。」 (本書「はじめに」より)
本書は、時宗宗学林(僧侶の養成機関として1748年に設立された学寮)での講義をもとに再編。
【主要目次】
道を求めて
出家する一遍/聖達・華台上人のもとで修行/聖戒の出家/善光寺へ参篭する/窪寺と四国霊場
2 遊行の旅
遊行・賦算/高野から熊野へ/信不信をえらばず/妻子を捨て/さらば我は百遍うけむ/他阿弥陀仏真教のこと/福岡の市にて/佐久での踊り念仏/降れば濡れる/祖父通信の墓に詣でる/常陸国から武蔵国への旅
3 ひとりはひとり
只人に念仏/片瀬の地蔵堂/花に問え/伊豆の三島からあぢさかの入道の入水往生/をどらばをどれ/京釈迦堂での賦算/市屋道場での踊り念仏
4 身を観ずれば水の泡
男女形やぶれ/穴生寺参詣/善悪を説かず/印南野の教信寺/書写山円教寺
5 旅ごろも
有明の月/大三島参詣/無念の念仏/旅ごろも
6 南無阿弥陀仏に成り果てぬ
一代聖教みなつきて/死骸は野に捨てよ
 一遍略年譜
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