祈 雨 祭
―雨乞い儀礼の韓日比較民俗学的研究―


任 章 赫 著

(韓国国立民俗博物館/1958年生まれ)


2001年5月刊
A5判・172頁・上製本・カバー装
ISBN4-87294-204-3
2800円


「韓国の祈雨祭に関心を持ち、すでに15年の歳月が過ぎた。筑波大学に留学中、日本の祈雨祭に関心を持ち、資料を集め、まとめながらこの本を執筆した。本書は歴史上の文献に現れた祈雨祭と、王権論の視点から検討した多様な祈雨祭を類型化し、各類型別に韓日比較民俗学的立場から論及した。」      (本書「あとがき」より)
「以上、雨乞い儀礼における諸問題を取り上げたが、次の3点に要約できる。第1は王権と雨乞い、第2は災因の論理と儀礼との関わり、第3は生業の相異を前提とする地域社会における雨乞い習俗である。」     (本書「序章」より)


【主要目次】

序 章 研究課題と視点
 
第1節 雨乞いに関する諸問題
 第2節 研究史の概観と視点
      (稲の成長途上期と雨乞い/儀礼体系と類型分類/研究視点)

第1章 旱魃による王の対策と雨乞い
 第1節 韓日王権神話の比較
 第2節 災害による王の罪と死(旱魃と王の罪/災害と王の死)
 第3節 国家次元の雨乞いの諸相
      (日本の雨乞いの時代的特性/韓国の雨乞いの時代的特性)

第2章 民間における雨乞いの成立
 第1節 災因論をめぐって
     (災因論とケガレ/ムーダン(巫女)の役割)
 第2節 雨乞い儀礼の要素  
     (雨乞い儀礼の担い手と家筋/雨乞い儀礼の祭場と灌漑水路/女性の雨乞いと性的要素)

第3章 雨乞いと地域社会
 第1節 焼畑民の雨乞い(山神と動物供犠/雨乞いの不浄化および諸相)
 第2節 稲作民の雨乞い(水神としての龍と山/動物供犠および諸相)
 第3節 漁業民の雨乞い

結 論 総論と今後の課題



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