【校正:「コメント入れ」編】 |
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校正を著者(執筆者)に見てもらう前に、出版社(編集者)が目を通し、明らかな間違いは赤字で訂正するが、疑問点などは鉛筆で書いて著者の判断をあおぐ。言ってみれば、校正って、著者の原稿の「間違い探し」「あら探し」みたいなものだから、どうしても、コメントも、そうなる。そうやって、40年間、自分でやってきた。
でも、今回、自分の本(『ひとり出版社「岩田書院」の舞台裏』Part3)を出す準備をしていて、校正に自信をなくしてることもあって、他の人に校正を見てもらった。その校正ゲラを見て、笑ってしまった。普通の赤字のほかに、鉛筆で疑問点がチェックされてるのは当然なのだが、ところどころに、「スゴイ」だとか、「(笑)」、「ぱちぱち(拍手)」だとか、「このあとが気になる…」とか書いてあった。
□□さん、ありがとう。元気がでてきました。
そうか、校正って、著者との対話なんだな、と改めて思った。自分でも、説明的なコメントを加えて、それに対して丁寧な回答をしてくれる著者がいて、それで納得することがよくあるが、その場合でも、決して相手を勇気づける言葉は書いたことがなかったな…。でも、これってむずかしいですよね。
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