No.596 (2010.2)

【『紙と本の保存科学』】

 去年の10月に出した『紙と本の保存科学』の売れ行きがいい。1000部作って、1月末 の在庫が372部。3か月で600部以上売れている。図書館からの注文が多い。  この本、書名に「保存科学」とあるくらいだから、科学的な用語や単位が出てくる。入門書のはずなんだが、正直いって、私には判らないところがある。参考文献の出し方ひとつとっても、人文系のスタイルと違っていたりして、いままでと勝手が違い、自分自身でぐずぐずしていて、刊行が遅れてしまった。用語解説的な索引を付けたほうがいいとは思ったのだが、それをしていると、刊行がさらに遅れるので、目次細目を付けただけで刊行してしまった。でも、お陰様で おおむね好評のようで、ほっと ひと安心。