No.595(2009.12)

【地方史文献年鑑 調査員募集】

 『地方史文献年鑑 2007』がようやくできた。例年に較べて半年以上の遅れである。原因は二つ。一つは、岩田書院の社内事情。いままで、編集の窓口を「年鑑編集室」として白鳥舎に委託していたのだが、2007年版では岩田書院宛にした。そのため、私のところで作業がとまってしまった。これは次回から改善するとして、もう一つは、各県調査担当者の不在による。
 編集作業の流れは、まず「地方史情報」に寄せられたデータをもとに、各県立図書館に補充調査を依頼する。県立図書館で作業を受けてくれないときは、代わりの機関または個人に調査を依頼している。いずれも無償(コピー代は実費支払い)。お礼は、出来上がった本1冊献本だけ。でも24800円もする本ですよ(笑)。
 県によっては、かなりの作業になる。2007年版のページ数でいうと、最大は東京都で45ページ分の情報量(ちなみに最小は、福井・熊本の3ページ)。公立の機関の職員が、出版社の営利事業?の補充調査をレファレンス業務としてやる必要はない、と言われてしまえば、確かに、はいそうですか、と引き下がるしかない。でも、県立図書館は、県内の研究団体が発行している雑誌を把握していろよな、と言う気持ちが私にあって、だったらやってよ…。これは甘えか?。
 そんなこんなで、2007年版は、山形県が補充調査未了のまま刊行した。で、これから2008年版と2009年版の作業に入らなければならないのだが、いまの時点で、調査員不在の県が3県ある。山形・千葉・京都。どなたか、やってくれる人、いませんか。作業は、該当年に刊行された地方史研究雑誌の目次をコピーすることです。詳しくは、岩田までお問い合わせください。