No.485(2007.11)

アマゾンって、こうなんだC ken_taroに負けている、の巻】

 アマゾンのマーケットプレイスに、定価の倍近い値段で出品している「ken_taro12」(以下 Kと略す)の話です。
 実際にKに、岩田書院の本を発注してみました。本は、『21世紀のお産を考える』。定価1500円のところ、Kは3500円で出品してました。Kは「在庫がない場合もある」と最初から逃げをうっています。在庫がないのに出品すること自体、おかしいじゃないの、と言いたいのだが、Kは9月の時点でアマゾン全体で3500件以上を出品している(http://www.512x.net/seller/A66DO9V2PKRP/)ので、在庫を持っていたら、その資金だけでもたいへんな額になる。なので、注文が入ってから商品を仕入れて注文者に発送するのだと思う。
 で、その本だが、9月27日の午後にアマゾンに発注したら、なんと10月2日の午後には、本が届いたのである。5日目に届いている。差し出し人の住所は、沼津。う〜ん、これはすごい。私の予想では、注文が入ったら、池袋のジュンク堂あたりに走って、定価で買って、それを注文者に送るのかと思ってた。でも、沼津だぞ。Kが本を取り寄せるだけで5日はかかってしまう。ひょっとして、岩田書院に注文してくるかも、と思っていたけど、その気配もなし。この本を持っていたのか?。この本は、岩田書院のことをよく知っている人でも、「へえ〜、こんな本 だしてたんだあ」というくらいの本である。どうやってKは仕入れたんだ。
 アマゾンで売れたあとも、またKは出品している。今度は、岩田書院が定価で出品しているので、価格を少し下げてきた。よく研究しているというべきか。岩田書院でさえ出品の登録が追いつかないのに、Kは補充をしたり売値を下げたり、かなりきめ細かく対応しているように見える。岩田書院は、Kに負けている。くやしいが。
 こうして、Kが高値で出品している本に対して、岩田書院が定価で出品したため、Kは、岩田書院の商品からかなり撤退した。そのかわり「books-mart」がいる。同じやつか?。こいつら、なんなんだ?。