No.459(2007.4)

あとがき】

 4月に刊行した『アーカイブを学ぶ』は、東京大学大学院の講義録で、講師と院生との共同作業でできた本です。そこで「あとがき」は、院生の皆さんにも、ひとこと書いてもらいました。同人誌の巻末に、同人がひとことずつ書くことがありますが、あれです。正直な感想が書いてあります。
 6月に刊行する『温泉の文化誌』にも、執筆者8人に「あとがき」を書いてもらいました。これが、なかなかいい。論文を読んだだけでは判らない人柄みたいなところが見えてきます。執筆者の数が多いと、このスタイルは難しいですが、共同研究のような本の場合は、いいかも…。
 じつは、いま原稿が集まりつつある本『9人の学芸員(仮題)』は、そのスタイルをさらに進めて、各論文の後に、他の執筆者のコメント(つっこみ?)を入れたいと思っているのですが、執筆者たちが「ウン」と言ってくれるかどうか…。