No.352  2005年1月

終わってみれば1億円

 去年の前半期が終わった時点で、売上げが前年比マイナス1000万円でお金がない、と書いたが、10月以降は売上げが増えて、結果としてプラス1000万円で、年商1億円を超えた。でもなぜか、お金がないという状況に変わりがない。なぜだろう。今期は私的資金を550万円投入したにもかかわらず、前期と比べて 未払い金が1000万円以上も増えている。なぜだ?。
 岩田書院では、創立以来1点ずつの原価計算表を作っているが、それを見ると、たしかに今年は大幅な赤字をだした本が数冊ある。それが足を引っ張っているのか?。でもそれだけだったら 数100百万円のマイナスで納まるはずで、1500万円以上のマイナスにまではならない。
 では、いったい原因は、なんなんだ?。正直いって、分析できていない。宣伝費をかけすぎたか?、編集費がかかったか?、売上げが落ちたか?(落ちてないじゃないか)。出版点数が増えたことは確かで、それに対応するだけの売上げがなかった、ということか。これじゃ、あたりまえで、分析になってないな。
 何がどうして売れなかったか、という個別の本の分析よりも、全体的な売上げの落ち込みの分析が必要なのだろう。具体的な数字は把握できないが、感覚的には、売上げの下支えをしていた図書館の図書購入費が減って、大学の先生の個人研究費が減って、いままで200部くらいは売れていたものが、100部で止まってしまう、という状況だろう、と思っている。判ったところで、じゃあ、どうする?。


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