No230  2002年2月

【『信長権力と朝廷』の下取りについて】

 お蔭様で『信長権力と朝廷』(2000.12)が品切れになって 増刷した(2002.2)。増刷にあたっては、誤植などを訂正し、補注を加え、索引を付した。ここまですると、単なる増刷ではないので、「第2版」とした。ページ数も増えているので、定価も値上げした。
 ここまではいいのだが、問題は、初版を買ってくださった方への対処の仕方である。実はこの本、恥ずかしいくらい誤植が多い。初版本には正誤表を入れ、小社のホームページでもそれを掲載しているのだが、それは気休めである。気持ちとしては、早く品切れになって、誤植を直して増刷したい、というのが正直なところであった。
 それが、現実になったので、よろこんでいいのだが、さて今度は、前記のように、初版本の読者への対処の仕方である。いくつかの考え方がある。
 @第2版と初版との差額(300円+税)を払ってもらって、交換に応じる。
 A第2版と初版は別の本なので、交換には応じない(初版の誤植については「正誤表」で一応は対応している)。
 Bその中間。ある程度の金額を負担してもらって、交換(下取り)に応じる。
 で、結論としてはBをとった。金額は3000円。初版本の返送料は小社負担。書込みがあっても可。書店経由での交換は、いろいろ問題が発生しそうなので不可。これに要する経費は、著者と岩田書院が負担することになる。痛み分けである。それに、読者にも負担を強いている、申しわけありません。なお下取り期限は、2002年末までとさせていただきます。
 C追加措置です。初版の正誤表と、第2版の追加訂正と補注および索引とを、小冊子にします。ご希望のかたには差し上げますので、ご連絡ください。