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口承文芸研究 日本口承文芸学会(代表:中川裕) http://ko-sho.org/ *37号以前は取扱終了 |
第47号(2024.03) | |
A5/214 2200円(税別) | |
民間説話の声と文字 宮古島民間説話の世界から | 真下 厚 |
構造と動態 −『神話論理』から昔話紀へ− | 藤井 貞和 |
<第72回口承文芸学会シンポジウム 話型論の展望> | |
一義的な話型から多義的な話型へ、平面的な話型から立体的な話型へ あるいは 「文化接触」としての話型へ | 高木 史人 |
国際昔話話型カタログと日本の昔話 | 加藤 耕義 |
稲田浩二の昔話学の思想 −発生論的樹木モデルによる話型論の構想− |
鵜野 祐介 |
中国昔話の話型研究について | 立石 展大 |
テレビコマーシャルに取り込まれた浪曲 −寿屋「浪曲西部劇」にみる振り向かせる声の力− |
真鍋 昌賢 |
鵜沼宿と松尾芭蕉 −「松尾芭蕉自刻句碑」を基にして− |
玉水 洋匡 |
説経と傀儡子の近接性 −史料と図像からの検討− |
内藤 久義 |
隠れ蓑笠の所有者について −隠形の者としての鬼と天狗− |
齊藤 竹善 |
津波の語り −石垣島における「津波と人魚」の生成と変容− |
北村 規子 |
北海道アイヌ口承文芸にみるクマ神の処罰と救済 | 安田 千夏 |
瓜子姫の名称 | 藤井 倫明 |
<第82回研究例会 幻の動物をめぐる世間話−ツチノコを追って−> | |
幻の動物をめぐる世間話 −ツチノコを追って− | 山川 志典 |
<第83回研究例会 危機のフォークロアと〈口承〉文化> | |
趣旨説明 | 山田 厳子 |
口語られる飢饉 −山形県真室川町の場合− | 野村 敬子 |
漁労の危機に立ち向かう人びと | 川島 秀一 |
危機と「美談」 | 重信 幸彦 |
書評 | |
中山正典著『農と水の民俗−人神信仰と農業用水』 | 及川 祥平 | 及川祥平著『心霊スポット考−現代における怪異譚の実態』 | 飯倉 義之 |
新刊紹介 | |
第46号(2023.03) | |
A5/228p 2200円(税別) | |
過去の語り、「今は昔」、現在での語り | 藤井 貞和 |
アイヌ口頭文芸の継承における語り手と学習者の諸権利 | 奥田 統己 |
道産子が民俗学を学んで『ライフヒストリーレポート選』を編むまで −資料としての私(たち)− |
菊地 暁 |
松谷みよ子『現代民話考U軍隊』と山本七平「軍隊語」論 −資料としての私(たち)− |
矢野 敬一 |
<問い手>の欲望としての<口承> −<資料としての私(たち)>を自覚することからみえること− |
高木 史 |
源頼朝を巡る女性たち考 −伊豆における北条政子・八重姫・静御前の伝説− |
内藤 浩誉 |
静岡県における楠木氏伝承形成の過程 −楠木正行を中心に− |
廣木 双葉 |
民話「雉子のはなし」の発生と伝播 | 大橋 和華 |
「灰坊」と「魔法の馬」 | 中村とも子 |
<第46回大会公開講演> | |
萩中美枝さんとアイヌの口承文芸研究 | 石井 正己 |
萩中美枝さんのフィールドワーク | 奥田 統己 |
<第81回研究例会> | |
東日本大震災から十一年 −震災をめぐる現場の声と研究者− |
山田 栄克 |
<シンポジウム:昔話の録音音源の保存と活用> | |
昔話録音音源の処理と発信 −青森県史における口承文芸調査資料から− |
小池 淳一 |
昔話音声資料の保存から活用へ | 関根 綾子 |
ドイツにおける「語り」研究音声アーカイブの形成と課題 −「日常の語りアーカイブ」と「東欧ドイツ人民俗学研究所」を事例として− |
法橋 量 |
<シンポジウム:未来につなぐ口承文芸−いかに継承していくか?> | |
シンポジウムの趣旨 | 本田 優子 |
アイヌ口承文芸にかける想い | 木村 梨乃 |
アイヌ語会話を続ける理由 | 原田 啓介 |
南米アンデス高地における先住民言語と口承文芸のいまと未来 | 藤田 譲 | 口承文芸が言語復興に果たす役割 −ハワイ語の事例より− |
大原由美子 |
チウコテシカオル 交差し、つながる道 | 北原モコットゥナシ |
書評 | |
ヘルマン・バウジンガー著、河野眞訳 『口承文藝の理論 <民のうたごころ>の諸形式』 |
間宮 史子 | 西座理恵著『「面」と民間伝承 鬼の面・肉附き面・酒呑童子』 | 今井 秀和 |
新刊紹介 | |
第45号(2022.03) | |
A5/252p 2200円(税別) | |
出雲神話の女神たち | 三浦 佑之 |
妖精メリュジーヌとケルトの大女神 −インド=ヨーロッパ神話の視点から− |
渡邉 浩司 |
<シンポジウム:神話と昔話−女性神をめぐって−> | |
シンポジウムの趣旨および報 | 間宮 史子 |
アイヌの火神はなぜ老婆なのか | 北原モコットゥナシ |
中央ユーラシアの女神・女戦士 | 坂井 弘紀 |
<研究例会:中近東・韓国・日本における子どもに手渡す物語> | |
中東における子どもの本の世界 −サウジアラビアを中心に− |
片桐 早織 |
近代韓国児童文学の開拓者・方定煥と現代韓国絵本の開拓者・柳在守の共通点 −韓国の児童図書出版における個の尊厳とアイデンティティ− |
大竹 聖美 |
日本における子どもに手渡す物語 | 大島 廣志 |
<研究例会:東日本と西日本の西行伝承> | |
西行伝承の東と西 −「西行と熱田宮」「西行と亀」「西行のはね糞」「いちご問答」をめぐって− |
松本 孝三 |
東日本と西日本の西行伝承 −東北地方の西行伝承「阿漕」と「泡子」の話をめぐって− |
小堀 光夫 |
「学校の怪談」の記憶とそのリアリティー −「先生が教えてくれた話」をめぐって− |
佐藤喜久一郎 |
中国における子どもの悪口唄の特徴と機能に関する人間学的考察 | 肖 塵嫣 |
坪田譲治の「タニシ」 | 藤井 倫明 |
モノの周囲を廻ると不思議な現象が起こる伝承と体験譚 −雄蛇ヶ池の事例を中心に− |
鈴木麻位子 |
松尾芭蕉別伝句の在地伝承化と句碑建立 −現存する芭蕉別伝句句碑を基にして− |
玉水 洋匡 | 若狭小浜の寺社における経済活動としての八百比丘尼伝説の利用 −小浜発八百比丘尼伝説の各地への伝播とその影響について− |
冨樫 晃 |
モンゴルの口承文芸ホーリンウリゲルの語り方に関する考察 | 蒙古 貞夫 |
北海道アイヌ口承文芸にみる黒キツネ神と神の印象色 | 安田 千夏 |
ゴリラ女房とその仲間 −エーバーハルト121からAT485Aへ− |
廣田 龍平 | 書評 金廣植著『韓国・朝鮮説話学の形成と展開』 | 石井 正己 |
新刊紹介 | |
第44号(2021.03) 品切れ | |
A5/328p 2200円(税別) | |
巻頭言:2020年の日本口承文芸学会 | 立石 展大 |
<緊急特集 新型コロナウイルス流行と口承文芸研究> | |
緊急特集「新型コロナウイルス流行と口承文芸研究」に当たって | 根岸 英之 |
感染症流行下で開催された初のウェブ大会 | 間宮 史子 |
「非日常」から「日常」へ ―研究例会の実施をめぐって― |
中村とも子 大島廣志 繁原央 山田栄克 |
「コロナ禍」を「福」に転じるための覚書 ―『伝え』67号から見えてくるもの― |
佐藤 優 |
アマビエ考―コロナ禍のなかの流行神― | 伊藤 龍平 |
栃木にみるコロナ禍の覚書 | 永島 大輝 |
コロナ禍伝承の可能性 ―コトバ・フレーズ・ハナシの発生をめぐって― |
米屋 陽一 |
千葉県市川市の〈病疫伝承〉と2020年の伝承動態 | 根岸 英之 |
疫病をはやらせに来る「一つ目小僧」への対処法 | 入江 英弥 |
樺太アイヌの流行病に関する伝承 | 阪口 諒 |
韓国の巫歌「ソンニムクッ」 -天然痘の神をまつる儀礼/別神クッ・江陵端午クッ- |
邊 恩田 |
カランチン期ロシアのフォークロアより | 熊野谷葉子 |
疫病と口承文芸 ―イギリスの事例から― | 美濃部京子 | もう一つの虫追い ―福岡県久留米市城島町の平家伝説― |
内藤 浩誉 |
毛越寺延年における深草少将伝説成立とその独自性 | 篠原 順子 |
東日本地域の寺院における八百比丘尼縁起の成立について | 冨樫 晃 |
松尾芭蕉の句碑と語られる伝承 ―江戸時代建立の句碑を基にして― |
玉水 洋匡 | 国指定天然記念物における伝承を有する植物の実態 | 山川 志典 |
『おもろさうし』の「声」 ―「詞書き」から捉える祭儀の段階― |
澤井 真代 |
北東アジア諸民族の霊魂観 ―魂の不滅と全身骨からの蘇生― |
于 暁飛 | 「かちかち山」の国際比較 ―モティーフと文化の共通性― |
川村 直人 |
現代における人形の怪異伝承の研究 | 鳴海あかり |
口裂け女は話されたか ―「俗信」と「説話」― | 伊藤 龍平 | 説経の語問う力 ―本地語りの意味とその消滅について― |
内藤 久義 |
「創作アイヌ伝説」の作成過程 ―「シトナイ伝説」の事例― |
日辻よう子 |
<第77回研究例会 野村純一論―その研究手法と業績―> | |
研究例会報告 | 山田 栄克 |
野村純一と世間話研究 ―『日本の世間話』から― | 常光 徹 |
口承文芸の文化学―野村純一の視座― | 小川 直之 |
書評 | |
入江英弥著『オトタチバナヒメ伝承』 | 内藤 浩誉 |
廣田收著『民間説話と『宇治拾遺物語』』 | 花部 英雄 |
今井秀和著『異世界と転生の江戸―平田篤胤と松浦静山』 | 佐藤 優 |
岩本通弥編『方法としての〈語り〉民俗学をこえて』 | 重信 幸彦 |
新刊紹介・口承文芸関連図書一覧 | |
第43号(2020.03) | |
A5/326p 2200円(税別) | |
<第43回沖縄大会公開講演> | |
琉球歌謡の文字との出会い −『おもろさうし』の「一/又」記載を中心に− |
波照間永吉 |
「南島説話大成」の可能性 −四十五年のフィールド調査のなかで− |
福田 晃 |
<第43回沖縄大会シンポジウム 危機言語の口承文芸> | |
アイヌ・奄美・沖縄の日常語と伝統語の継承について | 狩俣 恵一 |
奄美のシマ言葉・島唄の伝承と、ウタを生み出す力 | 酒井 正子 |
口承文芸のテキストと文法注釈 −琉球語の場合− | 西岡 敏 |
「沖縄・奄美・アイヌの伝承と記録」に参加して | 熊野谷葉子 |
『おもろさうし』の「つゝ」 −対峙する力− | 澤井 真代 |
アイヌ語の韻律の技法と類型 | 奥田 統己 |
八百比丘尼伝説の成立について−江戸初期の若狭小浜を中心に− | 冨樫 晃 |
「酒呑童子」伝説と鉄砲・金属産業の信仰 −『童子百物かたり』を中心に− |
西座 理恵 |
『鬼三太残齢記』と会津街道 −『清悦物語』と比較して− |
三田 加奈 |
学校の怪談におけるトイレの怪異 −昭和から平成を中心として− |
大島万由子 | 手話を用いた語りの研究序論 文化的ダイバーシティ・文化的エコロジーと説話伝承− |
鵜野 祐介 |
大正・昭和初期の「民話」とその思想 −水野葉舟や農民文芸運動を視野に− |
野村 典彦 |
アイヌの感生説話 −韓日の比較− | 北原モコットゥナシ |
ジョン・バチェラーの著作に含まれる樺太アイヌの口承文芸 ピウスツキ資料からの転載の実態− | 阪口 諒 |
<第75回研究例会 関敬吾の口承文芸観> | |
趣旨説明 | 関根 綾子 |
関敬吾伝説 | 野村 敬子 |
父・関敬吾の想い出 | 関 信夫 |
母と息子の「民話」 | 高木 史人 |
関敬吾による日本昔話の分類 | 加藤 耕義 |
<第76回研究例会 災害の中の日常> | |
趣旨説明 | 中村とも子 | 寄りものとユイコ −福島県新地町の漁業を復興させるもの− |
川島 秀一 |
災害と記憶 | 花部 英雄 |
書評 | |
飯倉照平『中国民話と日本−アジアの物語の原郷を求めて』 | 立石 展大 |
三浦俊介『神話文学の展開 貴船神話研究序説』 | 三浦 佑之 |
重信幸彦『みんなで戦争 銃後美談と動員のフォークロア』 | 伊藤 龍平 |
新刊紹介 | |
第42号(2019.03) 品切れ | |
A5/292p 2200円(税別) | |
語り物文芸の異類合戦物について −「餅酒合戦」を例として− |
伊藤 慎吾 |
「漫談」の起動 −大辻司郎の思想を中心として− | 真鍋 昌賢 |
泉鏡花と口承文芸 −俗談・巷説の世界からの創造− | 伊藤 高雄 |
〈異化〉する語り手としての井上ひさし −「藪原検校」を中心として− |
根岸 英之 |
姜の「瘤戒」と藤原惺窩 −朝鮮の儒者に伝わった日本の「こぶとり」− |
邊 恩田 |
「十和田の伝説」考 −八郎太郎譚を中心に− 附『来歴集』「十曲沼」の全文翻刻 |
阿部 幹男 |
地下に隠された文字と伝承 −羊太夫伝説の世界− | 佐藤喜久一郎 |
平田篤胤から柳田国男へ −問いを共有するオーラルな場と民間学− |
矢野 敬一 |
「法事の使」と「馬の落物」をめぐって | 大嶋 善孝 |
童話化された昔話 −坪田譲治の『新百選日本むかしばなし』− |
藤井 倫明 |
現代伝説の日中比較研究 −「学校の怪談」を中心に− |
李 軒羽 |
ゲーム化する「怪談」に関する考察 −児童館での調査報告− |
川島 理想 |
人格神の習合を考える −アイヌと近隣民族の類話を手がかりに− |
北原モコットゥナシ | 北海道アイヌ口承文芸「カラス神の人さらい子育て」の西進 | 安田 千夏 |
北海道アイヌの口承文芸にみるイナウの霊魂 | 阪口 諒 |
<シンポジウム:ローカルなものの生き延び方 −現代における人形儀礼の再文脈化> | |
シンポジウムの概要 | 姜 竣 |
門付けの「継承」と「復活」のはざまで −阿波徳島「三番叟まわし」の再興ともうひとつの記憶− |
森田 良成 |
スティグマのシンボルからアイデンティティのイコンへ −「マレビトの地理」が導く歓待の問い− |
姜 竣 |
人形儀礼と「語彙」 -津軽地方のオシラ神をめぐって- | 山田 厳子 |
書評 | |
野村敬子・杉浦邦子編『老いの輝き平成語り山形県真室川町』/坂口簾著『鈴と桔梗』 | 高木 史人 |
岡部隆志著『アジア「歌垣」論 附・中国雲南省白族の歌掛け資料』 | 真下 厚 | 岡部隆志著『アジア「歌垣」論 附・中国雲南省白族の歌掛け資料』 | 保坂 達雄 |
藤井倫明著『瓜子姫の死と生 原初から現代まで』 | 立石 展大 |
橘弘文・手塚恵子編『文化を映す鏡を磨く−異人・妖怪・フィールドワーク』 | 佐々木高弘 | 原田信之著『隠徳のひじり 玄賓僧都の伝説』 | 今井 秀和 |
新刊紹介 | |
第41号(2018.03) | |
A5/202p 2200円(税別) | |
ペルーアンデスで『ワロチリの神々と人びと』に出会うまで −ラテンアメリカのさまざまな言葉− | 唐澤 秀子 |
私が出会ったアメリカの語り | 末吉 正子 |
アメリカ先住民の口頭伝承から「因幡の白兎」を再考する −レヴィ=ストロースによる分析− |
川田 順造 |
アイヌの動物変身譚における「第3の変身」について | 北原次郎太 |
北海道アイヌ口承文芸「人助け樹木神」について | 安田 千夏 |
アイヌ英雄叙事詩におけるハヨクペの語られ方 | 遠藤 志保 |
八戸城下の奥浄瑠璃−新史料紹介− | 阿部 幹男 |
説教と谷ノ者 −『せつきようかるかや』、『中将姫御本地』から− |
内藤 久義 |
千葉県鯛ノ浦におけるタイの食物禁忌 | 山口くるみ |
擬似的な声の非人間的転回試論 −ある「怖い話」の発生と流行にみる<電承>− |
廣田 龍平 |
現代的な昔話の語りの場にみる語り手の実践 −青森県津軽地方のある語り手を事例として− |
斎藤 みほ |
「社会的・共=競演的でひろい悟り」へのアプローチ −小学校教育史、国語科教育史との関わりから− |
高木 史人 |
禁止から尊重、奨励へ −奄美のシマ言葉の変遷− | 酒井 正子 |
<シンポジウム:口承文芸デジタルアーカイブの課題と展望> | |
シンポジウムの目的と概要 | 熊野谷葉子 |
個人調査資料アーカイブ構築の方法と課題 −欧米・ロシアの口承文芸デジタルアーカイブを参考に− |
熊野谷葉子 | アイヌ民族博物館アイヌ語アーカイブについて | 安田 益穂 |
音声等を含む多様なデータベースの現状と課題 −人文情報学の立場から− |
後藤 真 |
世界口承文芸アーカイブの提案 | 樋口 淳 |
書評 | |
河野眞著『ファウストとシンデレラ 民俗学からドイツ文学の再考に向けて』 | 斧原 孝守 |
及川祥平著『偉人崇拝の民俗学』 | 伊藤 龍平 | 野村敬子著『女性と昔話』 | 竹内 邦孔 |
真鍋昌賢著『浪花節 流動する語り芸−演者と聴衆の近代』 | 細田 明宏 |
新刊紹介 | |
第40号(2017.03) | |
A5/258p 2200円(税別) | |
亀甲の由来譚の二種 −東アジアにおける亀の伝承の諸相− |
林 晃平 |
北海道民間説話を探る −伝説「紅スズラン」事例再考− |
阿部 敏夫 |
アイヌ口承文芸で語られる河童について | 大谷 洋一 |
アイヌ口承文芸に見るシャマン儀礼の再検討 | 北原次郎太 |
高野辰之の童話研究 | 藤井 倫明 |
福島県二地域における長者伝説 −長者伝説の生成と伝承の一考察− |
玉水 洋匡 |
蘇民将来説話再考 | 山口 建治 |
スウェーデンの昔話の日本への紹介について −初期の紹介者たち− |
松村 裕子 |
首無し騎馬武者と日時についての一考察 | 永島 大輝 |
観光まちづくりの中の「商う芸」 | 矢野 敬一 |
言葉の文芸を次代につなぐ −現代の語り活動から考える− |
杉浦 邦子 |
第69回研究例会:<怪異>の聞き方・聞き取り方 −<口承>研究の視点から− |
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本例会の企図・総括 | 今井 秀和 |
江戸期の転生騒動にみる<怪異>の聞き方・聞き取り方の諸相 | 今井 秀和 |
怪談を束ねる −明治後期の新聞連載記事を中心に− |
一柳 廣孝 |
学校の怪談と都市伝説 | 大島 廣志 | 解説:怪異は「ことば」で象られ、はじめて怪異になるのである | 飯倉 義之 |
第40回大会シンポジウム:ユーラシアと日本列島/世界の中のアイヌ叙事詩 |
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本シンポジウムの狙い・コメント | 丹菊 逸治 |
アイヌ叙事詩における英雄像 | 奥田 統己 |
シベリア諸民族の英雄叙事詩とアイヌの英雄叙事詩 −類型について− |
萩原 眞子 | 中央ユーラシアのテュルク叙事詩の英雄像 | 坂井 弘紀 |
スコットランドの聾者社会におけるストーリーテリングの研究 | 鵜野 祐介 |
書評 | |
高木昌史著『グリム童話と日本昔話 −比較民話の世界』 |
加藤 耕義 |
梶濱亮俊訳『チベットの屍鬼四十七話 上下』 | 花部 英雄 |
新刊紹介 | |
第39号(2016.03) | |
A5/260p 2000円(税別) | |
昔話と唱え言・昔話の唱え言 −話型と伝承的表現− | 廣田 収 |
「八百比丘尼」伝説の研究 −佐渡の伝承と「田屋」をめぐって− |
冨樫 晃 |
藤澤衞彦の伝説観考 −『日本伝説叢書』を中心として− |
関根 綾子 |
歌の発生覚え書き −生物言語学からのアプローチ− |
末次 智 |
口承文芸の態様とその観念 −菅江真澄の「古神社縁起」を導入に代えて− |
星野 岳義 |
菊池力松一族による昔話伝承の実相 −「食わず女房」の場合− |
小池ゆみ子 |
都市語りの可能性 −第68回研究例会を巡って− |
野村 敬子 |
<シンポジウム 口承の記憶と継承> | |
被害記憶の形象と継承 | 花部 英雄 |
昔話の伝承と再生 −語りの場の記憶から見えてくるもの− |
矢部 敦子 |
昔話の心理機能と意味世界 −個から場へ− | 廣瀬 清人 |
<特集 比較研究の地平1:講演> | |
ユーラシアの英雄叙事詩研究の方法をめぐって −テュルク・モンゴルの比較研究の試みから− |
荻原 眞子 |
比較民話学のすすめ −柳田國男のグリム研究再考− | 高木 昌史 |
ヨーロッパのメルヒェン研究と柳田國男の昔話観 −ポルテ/ポリフカ編『KHM注釈』の書き込み調査を中心に− |
横山 ゆか |
<特集 比較研究の地平2:シンポジウム「口承文芸モチーフの分布と伝播」> | 東アジアにおける昔話モチーフの分布 | 斧原 孝守 |
日本における「人の死の起源」モチーフとその世界分布 −ペリョースキンのコンピューター・データベース活用の一事例として− |
直野 洋子 |
環太平洋の神話 −分布・伝播研究のために− | 山田 仁史 |
書評 | 佐藤健二『柳田国男の歴史社会学 続・読書空間の近代』 | 矢野 敬一 |
佐藤健二『柳田国男の歴史社会学 続・読書空間の近代』 | 川村 清志 |
大野寿子編『カラー版 グリムへの扉』 | 【マツ】村 裕子 |
新刊紹介 | |
第38号(2015.03) | |
2200円(税別) | |
<特集 震災と口承文芸> | |
「2011〜2014」と明旧とのあいだ | 藤井 貞和 |
被災地の資料集を編むということ −『福島県田村郡都路村説話集』を編纂して− |
伊藤 龍平 |
震災被災地における怪異の場 | 鈴木 岩弓 |
「災害の経験を伝える」活動の最新動向 −「災害かたりつぎ研究塾」の合宿活動をもとにして− |
佐藤 翔輔 |
「語り」「聞く」という営みに思うこと −東日本大震災の波の中から− |
小野 和子 |
<シンポジウム:第38回大会「震災と口承文芸」> | |
震災と口承文芸 | 米屋 陽一 |
3・11後の記録者たち −聞き語ることに即して− |
小田嶋利江 |
災害伝承と自然観 | 川島 秀一 |
自然災害とシベリア先住民族の語り −語りは精霊を鎮める− |
斎藤 君子 |
魂呼ばいの声を聴く −シンポジウムの発表をめぐる断想− |
鵜野 祐介 |
アイヌ英雄叙事詩におけるカムイという語の一用法 | 遠藤 志保 |
『大平廣記』収録「張雲容」 −スタロスティナ論文の中国版「眠り姫」と林羅山の『怪談全書』− |
横道 誠 |
沼田町の河童 −弁天宮における河童のうわさの発生、伝播、消滅の過程− |
松井 佳祐 |
赤い玉の話と浦島太郎 −話の発生と展開をめぐり− | 林 晃平 | 現代における瓜子姫 | 藤井 倫明 |
敦賀市五幡の「蒙古来攻伝説」について −その生成変化と現在− |
塩瀬 博子 |
現在語り活動における昔話伝承について −「月の夜ざらし」を例に− |
原田 遼 |
例会記録 | 原話はどこあるのか −昔話の翻案・再話・二次創作と「原話意識」− |
伊藤 龍平 |
「枠物語」をめぐって | 繁原 央 |
追悼 武田正先生 | 長野 晃子 |
X・M・ガツァーク博士を偲んで | 斎藤 君子 | 書評 新堀歓乃著『近代仏教教団とご詠歌』 | 真鍋 昌弘 | イタコ中村タケを記録する会編『イタコ 中村タケ』 | 山田 厳子 | 新刊紹介 |
第37号(2014.03) | |
2200円(税別) | |
二〇〇歳を迎えたグリム童話 −その現代における意義− |
間宮 史子 |
哭きからウタへ−琉球と日本本土の葬送歌をめぐって− | 酒井 正子 |
江戸東京の民俗信仰 | 大島 建彦 |
香川県三豊市荘内の浦島伝説 −伝説の生成と展開− | 山田 栄克 |
棄老説話(難題型)の源流 | 田畑 博子 |
中日昔話における蛇婿の比較 −「蛇婿と姉妹型」を中心に− |
楊 静芳 |
武塔神とは何だったか −五道神から武塔神・五頭天王・牛頭天王へ− |
山口 建治 |
加賀家文書「菊のかんざしみだれ髪」からの眺め −蝦夷通辞によるアイヌ語版「お吉清三」口説− |
深澤 美香 |
カムイからの意思伝達のあり方 −北海道アイヌの散文説話を中心に− |
大谷 洋一 |
アイヌの叙事詩「メノコユカラ」(婦女詞曲) −若干のテキストについて− |
荻原 眞子 |
アイヌ英雄叙事詩における結末 −同一ストーリーにおける揺れを中心に− |
遠藤 志保 |
短詩型歌謡の機能抱合 −ロシアのチャストゥーシカを例に− |
熊野谷葉子 |
例会記録 | |
民話の時代と〈口承〉:一九五〇年代の民話運動と民俗学 | 重信 幸彦 |
二年目の「3.11」から−「聴く」「語る」そして「記す」:「伝える/伝わる」をめぐって− | 根岸 英之 |
第37回大会シンポジウム 「口承文芸」「民俗」研究の可能性を問う 考えるヒントとしての昭和初期−シンポジウムをふり返って− |
高木 史人 | 国際口承文芸学会第16回大会参加報告 | 丹菊 逸治 |
書評 | |
立石展大著『日中民間説話の比較研究』 | 繁原 央 |
第36号(2013.03) | |
2200円(税別) | |
吉良上野介とは何者だったのか −史実、伝承、虚構のはざまで− |
川田 順造 |
伝説の語る「歴史」 −愛知県東浦町生路井の「杖立清水」をめぐって− |
斉藤 純 |
肖像と伝説 −市橋鐸・林輝夫師弟の内藤丈艸像蒐集から− |
高木 史人 |
サハリン口承文学の地域差 | 丹菊 逸治 |
震災美談「君が代少年」考 −有事下の愛国心と説話− |
伊藤 龍平 |
<シンポジウム:口承文芸研究は都市伝説をどう扱うか> | |
「都市伝説」シンポジウムの趣旨と成果および展望 | 小池 淳一 |
都市伝説が「コンテンツ」になるまで −「都市伝説」の1988〜2012− |
飯倉 義之 |
「都市伝説」という憂鬱 | 重信 幸彦 |
都市伝説と「経験」 | 山田 厳子 |
民俗学の1980年代と「都市」概念 | 渡部 圭一 |
<例会記録:第62回研究例会 3.11 一年後から> | |
はじめに | 重信 幸彦 |
被災地で考えたこと | 葉山 茂 |
ひとりの被災者として | 山田 栄克 |
「たましいという問題」 | 三浦 佑之 |
書評 | |
野村典彦著『鉄道と旅する身体の近代』 | 川村 清志 | 山本節著『異怪と境界−形態・象徴・文化−』 | 小池 淳一 |
新刊紹介 | |
第35号(2012.03) | |
2200円(税別) | |
奥浄瑠璃「安達物語」 −語り本文の時代認定− |
阪口 弘之 |
民話データベースの課題と可能性 | 樋口 淳 |
白拍子伝説の特性とその一考察 | 内藤 浩誉 |
昔話伝承における会話表現の働き | 黄地百合子 |
サハリン島アイヌ民族の「三人きょうだい譚」の成立仮説 −ニヴフ民族の「三人の猟師」からの影響− |
丹菊 逸治 |
「佐銘川大ぬし由来記」の伝承世界 | 保坂 達雄 |
「雀の仇討ち」の呪力 −北東アジアの類話からの考察− |
齋藤 君子 |
揺らぐ「民謡」概念 −フランス政府による全国民謡収集(1852-57)に見る− |
清水祐美子 |
御詠歌・和讃のふしと詞章に関する一研究 −五七と七五をうたう− |
田村菜々子 |
女性人形遣いのライフヒストリー −乙女文楽の変遷をたどる− |
神田 朝美 |
<シンポジウム/口承文芸研究の再編成> | |
口承文芸研究の再編成に向けて | 川森 博司 |
怪談と口承文芸 | 飯倉 義之 |
史跡活用と昔話 | 加原奈穂子 |
<声>のカタチ −奈良丸の義士伝はいかにして流通したか− |
真鍋 昌賢 |
<シンポジウム/語りの実践と「つながり」の創出 −まちづくり・記憶・文化資源−> |
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小売業の外部性としての語りとまちづくり −新潟県村上市「町屋の人形さま巡り」を事例として− |
矢野 敬一 |
多摩ニュータウンにおける語りとその断層 | 金子 淳 | 書評 |
丸山泰明著『凍える帝国 八甲田山雪中行軍遭難事件の民俗誌』 | 重信 幸彦 |
永池健二著『逸脱の唱声 歌謡の精神史』 | 小池 淳一 |
第34号(2011.03) | |
2200円(税別) | |
奄美・沖縄の民間説話研究の回顧と展望 −私的回想などを中心に− |
山下 欣一 |
琉球弧の神歌の人称表現 −宮古島狩俣の神歌から− | 島村 幸一 |
アイヌの物語文学における人称表現 | 中川 裕 |
「神」としての声をめぐる実践 −石垣島川平におけるマユンガナシの成員と「神口」− |
澤井 真代 |
艶笑譚の一話型とその変容 −口承説話における「主人公の交替」に及んで− |
真下 厚 |
常陸坊海尊の長寿伝説と信仰 −東北地方の青麻神社信仰を中心に− |
佐藤 優 |
アイヌ英雄叙事詩における来歴話 −鍋沢元蔵氏のテキストから− |
遠藤 志保 |
台湾の美談の行方 −ある日本人教師の碑をめぐって− | 伊藤 龍平 |
【シンポジウム/うた・語りにおける人称−だれが語り歌うのか】 | |
うた・語りにおける人称 −だれが語り歌うのか− | 三浦 佑之 |
【シンポジウム/「再話」論の射程】 | |
「再話」論の射程 | 重信 幸彦 |
再話・再話史を考える | 米屋 陽一 |
記述はゆれる | 藤久 真菜 |
【シンポジウム/「世間」という問いから】 | |
「世間」再考 | 戸塚ひろみ |
新聞紙面上の離婚相談に見る「世間」の変容 | 野田 潤 |
世間の変貌とカタリ −戦中戦後の巫女をめぐって− | 山田 厳子 |
言葉にされた世界観 −世間のすり合わせとしての世間話、あるいは伝説− |
野村 典彦 |
【研究動向】 | |
ユーリー・べリョースキンの世界神話研究 | 直野 洋子 |
【書評】 | |
久野俊彦著『絵解きと縁起のフォークロア』 | 小池 淳一 |
勝俣隆著『異郷訪問譚・来訪譚の研究』 | 斎藤 英喜 |
島村幸一著『『おもろそうし』と琉球文学』 | 狩俣 恵一 |
語りを観る −批評の共有にむけて− | 真鍋 昌賢 |
【新刊紹介】 | |
第33号(2010.03) | |
2200円 | |
うたとは何か再考 | 藤井 貞和 |
1920〜30年代の日本における「仏教音楽」の成立とご詠歌 −「伝統の創出」を再考するために− | 新堀 歓乃 |
方言研究と昔話研究−高田十郎の場合− | 高木 史人 |
イマカンの変遷について | 于 暁飛 |
南島における陰陽道系説話の展開 | 小池 淳一 |
Aomommomo(我つまびらかに述ぶ)について −アイヌ叙事詩ユカラの「一人称」叙述に寄せて− |
荻原 眞子 |
日本の異類婚姻譚における人と動物のあいだの距離 −「変身」の視点から− |
中村とも子 |
【シンポジウム/演じる戦争・観る聴く戦争】 | |
「演じる戦争・観る聴く戦争」とは何だったのか −例会シンポジウムの試みから− |
飯倉 義之 |
口承文芸から戦争を考える | 野村 敬子 |
戦時下に響く「七つの声」 −二代目天中軒雲月の演じ方について− |
真鍋 昌賢 |
パフォーマンスとしての戦争展示一遊就館から考える− | 丸山 泰明 |
【シンポジウム/口承文芸研究と女性一研究史に根ざして−】 | |
コーディネーターの立場から | 野村 敬子 |
M・K・アザドフスキーによる「あるシベリアの女の語り手」について | 荻原 眞子 |
『ペンタメローネ』の女性たち | 杉山 洋子 |
【シンポジウム/ウタとカタリ−比較歌謡研究の現場から−】 | |
ウタとカタリのあいだ | 永池 健二 |
奄美の口承歌謡にみるウタ(短詞型歌謡)とカタリ(長詞型叙事歌謡)の位相 −《烏賊曳き(いきゃびき・いちゃびち)》を例に− | 酒井 正子 |
同音という指標−中世芸能のウタイとコトバ− | 藤田 隆則 |
歌われる詩と歌謡 −19世紀のビルマの鼓歌の詩形式を例に− |
井上さゆり |
【国際研究フォーラム】 | |
植民地主義と口承文芸研究 | 石井 正己 |
【研究動向】 | |
国際口承文芸学会第15回大会報告 −口承文芸研究はどこへ向かうのか− |
間宮 史子 |
【書評】 | |
妖怪たちは加速する −怪異・妖怪研究文献紹介 2007〜2009− |
飯倉 義之 |
笹原亮二編『口頭伝承と文字文化−文字の民俗学 声の歴史学−』 | 野村 典彦 |
小池淳一編『民俗学的想像力』 | 野村 典彦 |
野村敬子著『語りの回廊−「聴き耳」の五十年−』 | 高塚さより |
福田晃著『神語りの誕生−折口学の深化をめざす−』 | 保坂 達雄 |
【新刊紹介】 | |
第32号(2009.03) | |
2200円 | |
伝承と集合的記憶−予備的覚え書き− | 川田 順造 |
折口信夫「三郷巷談」の意趣 | 小川 直之 |
アイヌ英雄叙事詩成立過程の時間層 −ユカラにおけるイシカラ人の役割− |
中川 裕 |
ねじ曲げられた機能主義 −説話研究に見る人類学理論導入の陥穽− |
金子 毅 |
「終止符のない」昔話の叙述 −接続詞「さて」からみる昭和四十年代の叙述の交代− |
小林美佐子 |
石垣島川平の儀礼における歌・唱え言・発話 −習得過程での関連付け、実践をめぐる対照性と共通性に着目して− |
澤井 真代 |
山梨県南部町の西行伝承 −西行舊跡系圖・富士見西行・西行峠の伝承の位相− |
小堀 光夫 |
アイヌ口承文芸にみられるエゾマツとトドマツ | 安田 千夏 |
【シンポジウム/アイヌ・女性・口承文芸】 | |
聖伝にみる神話構造と叙述−アイヌ・女性・口承文芸− | 藤井 貞和 |
女性の語りの妙−カムイユカラ(神謡)の問題− | 荻原 眞子 |
【シンポジウム/語りと伝説−三河の浄瑠璃姫伝承−】 | |
鳳来山と浄瑠璃姫伝説 | 小林 幸夫 |
浄瑠璃姫をめぐる近世唱導 | 堤 邦彦 |
「浄瑠璃姫物語」−絵巻と伝承をめぐって− | 深谷 大 |
【シンポジウム/声・歌・ことばの力】 | |
つたえる−佐々木喜善『聴耳草紙』の再発見− | 石井 正己 |
ロシア口承文芸学の課題と使命 | 斎藤 君子 |
ウタということばのかたち −「聞き手」の登場をめぐって− |
永池 健二 |
はなす、聞く、そして、見る、触れる伝承 | 斎藤 純 |
【書評】 | |
野村純一著『昔話の旅 語りの旅』 | 佐々木達司 |
萩中美枝著『アイヌ文化への招待−女性と口承文芸−』 | 藤井 貞和 |
日本口承文芸学会編『シリーズ ことばの世界』全四巻 | 川村 清志 |
姜竣著『紙芝居と〈不気味なもの〉たちの近代』 | 一柳 廣孝 |
川田耕著『隠された国家−近世演劇にみる心の歴史−』 | 細田 明宏 |
第31号(2008.03) | |
2200円 | |
津軽の口説節の構造 | 笹森 建英 |
一九二○〜三○年代のご詠歌伝承にみる「正調」の確立 | 新堀 歓乃 |
鯖大師伝説の変容 | 関根 綾子 |
「聴耳」説話の形成と展開−中世期の説話を中心として− | 佐藤 優 |
ゆるやかな共有−石垣島川平の来訪神儀礼における「神口」− | 澤井 真代 |
アイヌ英雄叙事詩の戦闘場面−男の語りと女の語り− | 遠藤 志保 |
「アルタイ讃歌」におけるアルタイ・エゼン | 斯 琴 |
旧約聖書から題材をえたホジェン族口承文芸 | 于 暁飛 |
風呂小屋の精バンニク −家の精ドモヴォイとの対比において− |
山田 徹也 |
シンポジウム:鬼と山人−『津軽口碑集』を基点として− | 佐々木達司 花部英雄 小池淳一 飯倉義之 |
シンポジウム:口承研究と女性 | 間宮史子 藤久真菜 山田厳子 |
シンポジウム:中国の正月風景 | 鈴木健之 鈴木正崇 川野明正 |
口承文芸研究からの現代批評:都市伝説は陰謀する | 飯倉 義之 |
書評・CD評・新刊紹介 | |
追悼 伊藤清司先生の仕事 | 飯倉 照平 |
野村純一先生 | 常光 徹 |
第30号(2007.3) | |
2200円 | |
「呪的逃走」―ユーラシアへの手がかり― | 荻原 眞子 |
浄瑠璃における「クドキ」 | 細田 明宏 |
絶えゆくものの研究―「女川飯田口説」を中心に― | 阿部 真貴 |
「起源」の刷新―「伝説」における「別伝」の創造と享受― | 山田 厳子 |
北海道北広島市「大蛇神社」伝説の考察 | 阿部 敏夫 |
明治期の翻訳と昔話―『漁師とその妻』あるいは『金の魚』― | 久保 華誉 |
雷神と山神の絆 | 百田弥栄子 |
【第三十号記念特集】〈声〉の採集者列伝 聞き手たちの時代 | |
永遠の魂の探究者―知られざる小泉八雲の世界― | 飯島 吉晴 |
実話という〈声〉―篠田鉱造の仕事― | 重信 幸彦 |
「声」の発見―柳田国男と『遠野物語』― | 石井 正己 |
「やろか水」伝説後日譚 ―「やろか雨」噂から「入鹿切」噂に至るまでの輻輳を記録した市橋鐸とその生徒たち― |
高木 史人 |
日本における国際比較―関敬吾の企て― | 大嶋 善孝 |
「話」という方法―小井川潤次郎と仲間たち― | 小池 淳一 |
比較の夢―町田嘉章と「民謡」の録音・採譜― | 真鍋 昌賢 |
声の〈向こう側〉から昔話を分類する ―武藤鉄城「羽後角館地方昔話集」の方法― |
飯倉 義之 |
記述への模索と「態」への気づき ―岩倉市郎の聴き書きを考える― |
藤久 真菜 |
聴く力―丸山久子の昔話調査― | 山田 厳子 |
翻字と翻訳―鈴木棠三の昔話調査と国語教育― | 伊藤 龍平 |
声の配達人―阿彦周宜『天楽丸口伝』の方法― | 川島 秀一 |
【第三十回大会】シンポジウム/口承文芸研究のこれから | |
三〇年前のぼくから三〇年後のあなたへ | 高木 史人 |
思想としての口承文芸研究―関敬吾先生を巡って― | 野村 純一 |
フィールドの現状から考える | 酒井 正子 |
研究対象としての「二次的な声の文化」 | 真鍋 昌賢 |
学会創立三十年によせて | |
これからの課題―昔話内部の研究を― | 小澤 俊夫 |
口承文芸の国際比較 | 伊藤 清司 |
日本口承文芸学会とわたし | 飯倉 照平 |
学会発足の理念を大切に | 佐々木達司 |
口承文藝研究の現在 | 大島 建彦 |
中国山地をフィールドとした田植歌研究 | 田中 瑩一 |
【語りと報告】 | |
「多国籍社会日本」の昔 話―新たな語りの展望― |
語り:金基英 報告:野村敬子 |
【国際研究フォーラム】 | |
グローバリズムのなかの口承文芸 | 荻原 眞子 |
【シンポジウム/伝説研究の新潮流】 | |
「伝説研究の新潮流」へのいざない | 小池 淳一 |
比較の視点から―渡来人伝説をめぐって― | 逵 志保 |
文芸の視点から―静御前伝説において― | 内藤 浩誉 |
歴史の視点から―「山賊」の伝説とその「系図」の創出― | 佐藤喜久一郎 |
【シンポジウム/昔話を聴き続けて―『昔話採集家』・佐々木徳夫氏の半世紀から―】 | |
声を文字に換えること | 川島 秀一 |
【追悼】臼田甚五郎先生 | 福田 晃 |
【書評】 | |
田中瑩一著『口承文芸の表現研究 昔話と田植歌』 | 高木 史人 |
田畑千秋著『南島口承文芸研究叙説』 | 真下 厚 |
堤邦彦・徳田和夫編『寺社縁起の文化学』 | 日沖 敦子 |
高木昌史編『柳田國男とヨーロッパ 口承文芸の東西』 | 加藤 耕義 |
[新刊紹介] | |
第29号(2006.3) | |
2200円 | |
韓国のパンソリ―語りの様式と語り手― | 邊 恩田 |
叙事詩の視覚的表現と受容について ―『ニーベルンゲンの歌』を中心に― |
鴻森 大介 |
English Fairy Talesの出版経緯と再話 ―Joseph Jacobsの再話意図(1)― |
藤本 朝巳 |
文化の生成と伝承 ―日本における「ロシア民謡」のケーススタディ― |
森谷 理紗 |
アイヌの物語における社会矛盾の解決 | 坂田美奈子 |
文化圏を越える口承文芸―座頭昔話と早物語から― | 下野 敏見 |
『神道集』とその矛盾 ―複数の「上野国」のために― |
佐藤喜久一郎 |
柳田國男と高見山の伝説 ―旅行と『日本傅説集』の影響― |
齊藤 純 |
名所との決別としての「木思石語」 ―雑誌『旅と伝説』のあるき方― |
野村 典彦 |
「名付け」と「知識」の妖怪現象 ―ケサランパサランあるいはテンサラバサラの一九七〇年代― |
飯倉 義之 |
台湾のデパートの「鬼」―〈世間〉の位相、〈話〉の位相― | 伊藤 龍平 |
【シンポジウム/怪異・妖怪の世界】 | |
「怪異・妖怪の世界」にむけて | 常光 徹 |
化物からポケモンへ―キャラクターとしての妖怪― | 香川 雅信 |
豚妖怪の伝承と伝播 | 田畑 千秋 |
【シンポジウム/海外の口承文芸】 | |
フィールドの現在と研究 | 荻原 眞子 |
【研究動向】 | |
国際口承文芸学会 第十四回世界大会報告 | 加藤 耕義 |
【書評】 | |
花部英雄著『漂泊する神と人』『昔話と呪歌』 | 松本 孝三 |
酒井正子著『沖縄・奄美 哭きうたの民族誌』 | 末次 智 |
杉浦邦子編著『土田賢媼の昔語り――口から耳へ耳から口へ』 | 石井 正己 |
Hans-Jorg Uther The Types of International Folktales. A Classification and Bibliography | 間宮 史子 |
[新刊紹介] | |
第28号(2005.3) | |
2200円 | |
佐々木喜善論 ─口承文芸への逆襲 ― | 石井 正己 |
伝説研究と菅江真澄 ―柳田國男『山島民譚集(1)』をめぐって― |
小堀 光夫 |
田畑での口のかけ合い | 藤久 真菜 |
『市川の伝承民話』における「世間話」「生活譚」再考 ―市川市国府台周辺の「軍隊にまつわる話」を通して― |
根岸 英之 |
日本における「豆と藁と炭」の旅 | 久保 華誉 |
「フィッチャーの鳥」のテクスト変遷 ―『グリム童話集』『グリム童話選集』のテクスト分析― |
間宮 史子 |
韓国の「徐福伝説」考 | 許 玩鍾 |
【シンポジウム・学校教育と口承文芸】 | |
日本と海外、公教育の語りの授業 | 櫻井 美紀 |
聴き耳を育てるということ | 米屋 陽一 |
【ラウンドテーブル〈ボーダーを越えるシマウタ―奄美・沖縄・東京〉】 | |
越境するシマウタの現在 | 酒井 正子 |
【シンポジウム・口承文芸の「発生」と「創造」】 | |
タトエ話の伝承世界―宮城県気仙沼地方の事例から― | 川島 秀一 |
目の想像力/耳の想像力―語彙研究の可能性― | 山田 厳子 |
【書評】 | |
山下欣一著 『南島民間神話の研究』 | 島村 恭則 |
百田弥栄子著『中国神話の構造』 | 福田 晃 |
真下厚著『声の神話』 | 山下 欣一 |
【新刊紹介】 | |
第27号(2004.3) 品切れ | |
2200円 | |
奥浄瑠璃『田村三代記』の古層 | 福田 晃 |
十五夜の歌―餅と芋の昔話― | 小林 幸夫 |
甲斐駿河における日蓮曼荼羅授与伝説の生成 | 荻野 裕子 |
伝説の主人公をモチーフにした地域文化振興事業 ―千葉県市川市の「手児奈フェスティバル」に携わって― |
根岸 英之 |
聞く「昔話」の文体 ―『正部家ミヤ昔話集』編集・文字化作業から― |
小林美佐子 |
『遠野物語』における固有名詞についての一考察 | 青木 俊明 |
叙事詩イマカンに謡われる婿選び | 于 暁飛 |
日中「小鳥前生譚」の比較研究 | 立石 展大 |
【シンポジウム・地球環境と民話】 | 松谷みよ子 |
民話にみる地球環境 | |
地球環境と語り | 樋口 淳 |
幽霊マンション | 丸山 顯徳 |
民話のなかの里山・川・海と人びとの暮らし | 米屋 陽一 |
【シンポジウム・身体という場所―口承文芸研究の一視角―】 | |
テレビ文化と視聴の歴史化にむけて | 姜 竣 |
昔話研究者と身体 | 高木 史人 |
伝説をさぐるには電車に限る―総合的な身体感覚としての伝説― | 野村 典彦 |
【シンポジウム・口承文芸の研究と継承――遠野からの発信】 | |
遠野と口承文芸 | 石井 正己 |
【書評】 | |
石井正己著『柳田国男と遠野物語』他 | 川森 博司 |
重信幸彦著『〈お話〉と家庭の近代』 | 野村 典彦 |
川島秀一著『漁撈伝承』 | 花部 英雄 |
邊恩田著『語り物の比較研究 韓国のパンソリ・巫歌と日本の語り物』 | 依田千百子 |
【新刊紹介】 | |
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