幕末・開化期の思想史研究

藤原 暹著

1997年3月刊 A5判・216頁・上製本
3800円
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第1章・2章では、鶴峰戊申の思想の学際的学問性について、寺門静軒・佐藤信淵・吉田松陰・横井小楠などを対比して論究し、彼に「敬天愛人」思想があったことを指摘する。第3章以下では、西欧諸国のキリスト新教の法を基礎にする「敬天愛人」の思想が、どのようにして受容され、幕末・開化期の思想にどのような影響をあたえたのかを、中村敬宇の思想を中心にして考察し、内村鑑三・木下尚江などの思想におよぶ意欲作。
【主要目次】
第1章 天保期「窮理塾」時代の学術的雰囲気
第2章 嘉永期の経世論
第3章 「敬天愛人」の思想前史
第4章 開化期中村敬宇の「敬天愛人」
第5章 「敬天愛人」と「忠君愛国」
補 章  木下尚江の「愛神愛人」
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